QRコード決済や電子マネーなどのキャッシュレス化が進んだことで、現金を使う機会は、以前に比べてずいぶん減ってきました。コロナ禍の影響もあり、直接手に触れる小銭などのやり取りをせずに非接触で決済する方法が推奨され、キャッシュレス化の波は、山小屋などにも広がっているようです。
急速なキャッシュレス化に伴って、街ではコンパクトな財布をよく見かけるようになりました。とはいえ、山好きのみなさんにとっては、さほど珍しいことではないはず。
キャッシュレス化のずっと以前から、山に行くときは必要最低限のものだけが入る「山サイフ」を、当たり前のように使っていたでしょう。
今回ご紹介するのは、YAMAPオリジナルのコンパクトな財布。鹿革を素材に使用した、その名も「鹿革L字ウォレット」です。
この商品が含まれる商品グループ
自然からの贈りもの。スモールレザーグッズの味わいを身近に。鹿革L字ウォレット
ナチュラルな素材感とシンプルなルックス
やや赤味よりのキャメルカラーで、表面にシボの型押しがされた鹿革を使用。ナチュラルな素材感で、右下にはYAMAPロゴが刻印されています。
L字型に付けられたファスナーを開けると、中には小銭を入れられるオープンポケットがひとつあるだけのシンプルなつくり。手のひらに収まるほどのコンパクトサイズで、マチのないフラットなデザインになっています。
使い勝手を考えた工夫のあれこれ
普段の生活で最低限必要なものといえば、カードや免許証などが数枚と、お札、小銭くらいでしょうか。YAMAPの鹿革L字ウォレットは、小銭入れを挟むように、折りたたまずにお札を入れて収納可能。お札の枚数が見やすく、取り出しも簡単です。また、小銭入れを仕切りにして、一方に二つ折りにしたお札、一方にカードを分けて入れる使い方もできます。とくに決まった使い方はないので、お好みでお使いください。
L字のファスナー口は大きく開けることができるので、中身を確認しやすく取り出すのにも便利。シンプルな構造ながら、財布の役割はしっかりと果たしてくれます。
一見普通に見えるL字型のファスナーは、実はなかなかの優れもの。
引き手を引っ張るとスムーズに開閉できるのに、引っ張らずにファスナーのスライダーだけを押したりひいたりした場合には動かないという、オートロック機能を備えています。
ファスナーが押されて自然に開いてしまうことがないので、バッグの中に小銭をばらまいてしまう心配はありません。荷物の隙間にも、パンツのヒップポケットやジャケットの胸ポケットにも、安心して入れることができます。
財布の外側に小型のDカンが取り付けられているので、ストラップでアレンジしたり、アクセサリーカラビナなどを使って、ベルトやバックパックに付けることも可能。カギをまとめて付けることで、財布&キーホルダーにすることもできそう。
上質な鹿革を活かしたシンプルなデザイン
革のカシミアとも呼ばれる鹿革は、軽くて引き裂きに強く、耐久性にも優れます。型押し加工のおかげで革に傷がつきにくいのもうれしいところ。
植物タンニンでなめされた革は、使い込むごとに艶を増し、手に馴染んで柔らかくなっていくのが特徴。長い時間をかけて育て上げるように、自分だけの財布に変化していく様子も、楽しんでいただけると思います。
今、山で起きていることを知るきっかけに
素材に鹿革を選んだ理由には、日本の森林や里山が抱える「シカ問題」があります。
今、日本の森にはシカが急増し、食害による森林被害が非常に深刻な状況を迎えています。森の生態系や農林業を守るためにシカの捕獲が行なわれていますが、その大半は、利用されることなく破棄されています。鹿革を有効活用することで、山で起きている問題にひとりでも多くの人が意識を向ける小さなきっかけになるのではないか。それが、YAMAPが鹿革を製品に使用する理由です。
街でもフィールドでも、自然からのギフトを使おう!
鹿革の質感と、ナチュラルなイメージ。要素を最小限にとどめながら、使い勝手を考えた機能的なデザイン。シンプルな財布だからこそ、性別や年齢を問わずに使っていただけます。カジュアルなスタイルにも、ビジネスシーンにも違和感なくなじみます。
撥水加工はされていませんが、アウトドアで使用するための要素は充分に備えているので、水に浸かるような状況や、1gの軽量化にシビアになる環境でなければ、山サイフとしても使用可能。その都度中身を入れ替えることなく、街からフィールドまで、この財布一つでまかなうことができます。
天然素材の個性も楽しみのひとつ
めぐるしかの鹿革は、野生ならではのシワや傷痕など、天然の刻印が見られるのが特徴です。自然ならではの魅力として、使っていくうちに色が変化する過程も含めて、お手元に届く商品をお楽しみください。
バラキズ
鹿同士の喧嘩や、引っかき傷、虫刺されなどが痕になって現れます。
黒点
細かな傷や虫食い痕に、染料が濃集して黒く見える場合があります。
染めムラ
部位によって繊維の密度や厚さが違うために、染めムラが出ることがあります。
大小のシワ(トラ)
大小のシワがみられることがあります。シワがシマ模様のようにみえることから、「トラ」とも呼ばれます。
捨てられていたはずの資源を活用し、自然の大切さを意識するきっかけにもなるコンパクトウォレット。使い込むごとに変化していく色や手触りを楽しみながら、長く付き合っていただけると思います。普段から、「こんなに大きな財布は必要ないな」と思っていた方、便利だからと街でも使っていた山サイフが、普段の生活ではカジュアルすぎると感じていた方、長く使えるいいものを探していた方に、きっと気に入っていただけると思います。ぜひ、新しい相棒として迎え入れてあげてください。
「めぐるしかプロジェクト」を支える提携パートナーのご紹介
タツノラボ(株式会社A.I.C)
国内皮革の三大産地として有名な兵庫県たつの市にラボを構え、20年間革づくりを行ってきたタツノラボ。環境負荷を抑えた独自の技術「ポルティラ製法」を使って、牛革や豚革を鞣してきましたが、「鹿の皮がいっぱい出るのだが、革にできないか」と猟師の方々から何件も相談を受けたことをきっかけに、大きな事業転換を迎えます。
増えすぎた鹿が農作物や森林へ与える大きな影響、そして、捕獲された多くの鹿のほとんどが廃棄物として処分されていること。里山が抱えている「鳥獣問題」の現実を知りました。
人々が命をいただき生活をする中で、「鹿の捕獲 = 命をいただく事」に変わりはないはず。責任と共に有効活用できる道を日々探し続けるべきだとタツノラボは考え、現在はジビエレザーブランドとして活動しています。
▼こちらの記事も併せてご覧ください。
動物の皮がレザーになるまでのプロセスに密着。同時に、命と向き合いながら革をつくる、タツノラボさんの想いを取材しました。
UNROOF(株式会社ボーダレス・ジャパン)
UNROOFは、東京久米川にある従業員11名ほどの小さな革製品の工場です。物があふれる現代社会において、1つ1つの素材と制作工程を大切にしたいと考え、丁寧な手仕事を心がけながらアイテムを制作しています。
基本的に受注生産の体制をとっており、在庫を持たない運営をしているのも特徴のひとつ。
使い手の方々にお渡しする革製品を長くきれいに使っていただけるよう、縫製の間隔を均等にする工夫などを行いながら、制作しています。
丁寧なモノづくりと使い手のことを思うUNROOFが立ち上がったきっかけは、「障がいがあっても、自分の可能性を信じられる社会」をつくり、新しい働き方を実現すること。さまざまな多様性を認める考え方や文化が浸透しつつありますが、精神・発達障がい者が活躍できる仕事場は限られているのが現状です。UNROOFでは、事業を通じて障がいの有無に関わらず一人ひとりが働き輝ける、本来の多様性が実現できる社会づくりを目指しています。
▼こちらの記事も併せてご覧ください。
東京都・久米川にあるUNROOFさんの工房に直接お伺いし、「鹿革スマホポーチ」の製作現場に密着。作り手の想いやこだわりを探りました。
自然からの贈りもの。スモールレザーグッズの味わいを身近に。鹿革L字ウォレット
QRコード決済や電子マネーなどのキャッシュレス化が進んだことで、現金を使う機会は、以前に比べてずいぶん減ってきました。コロナ禍の影響もあり、直接手に触れる小銭などのやり取りをせずに非接触で決済する方法が推奨され、キャッシュレス化の波は、山小屋などにも広がっているようです。
急速なキャッシュレス化に伴って、街ではコンパクトな財布をよく見かけるようになりました。とはいえ、山好きのみなさんにとっては、さほど珍しいことではないはず。
キャッシュレス化のずっと以前から、山に行くときは必要最低限のものだけが入る「山サイフ」を、当たり前のように使っていたでしょう。
今回ご紹介するのは、YAMAPオリジナルのコンパクトな財布。鹿革を素材に使用した、その名も「鹿革L字ウォレット」です。
ナチュラルな素材感とシンプルなルックス
やや赤味よりのキャメルカラーで、表面にシボの型押しがされた鹿革を使用。ナチュラルな素材感で、右下にはYAMAPロゴが刻印されています。
L字型に付けられたファスナーを開けると、中には小銭を入れられるオープンポケットがひとつあるだけのシンプルなつくり。手のひらに収まるほどのコンパクトサイズで、マチのないフラットなデザインになっています。
使い勝手を考えた工夫のあれこれ
普段の生活で最低限必要なものといえば、カードや免許証などが数枚と、お札、小銭くらいでしょうか。YAMAPの鹿革L字ウォレットは、小銭入れを挟むように、折りたたまずにお札を入れて収納可能。お札の枚数が見やすく、取り出しも簡単です。また、小銭入れを仕切りにして、一方に二つ折りにしたお札、一方にカードを分けて入れる使い方もできます。とくに決まった使い方はないので、お好みでお使いください。
L字のファスナー口は大きく開けることができるので、中身を確認しやすく取り出すのにも便利。シンプルな構造ながら、財布の役割はしっかりと果たしてくれます。
一見普通に見えるL字型のファスナーは、実はなかなかの優れもの。
引き手を引っ張るとスムーズに開閉できるのに、引っ張らずにファスナーのスライダーだけを押したりひいたりした場合には動かないという、オートロック機能を備えています。
ファスナーが押されて自然に開いてしまうことがないので、バッグの中に小銭をばらまいてしまう心配はありません。荷物の隙間にも、パンツのヒップポケットやジャケットの胸ポケットにも、安心して入れることができます。
財布の外側に小型のDカンが取り付けられているので、ストラップでアレンジしたり、アクセサリーカラビナなどを使って、ベルトやバックパックに付けることも可能。カギをまとめて付けることで、財布&キーホルダーにすることもできそう。
上質な鹿革を活かしたシンプルなデザイン
革のカシミアとも呼ばれる鹿革は、軽くて引き裂きに強く、耐久性にも優れます。型押し加工のおかげで革に傷がつきにくいのもうれしいところ。
植物タンニンでなめされた革は、使い込むごとに艶を増し、手に馴染んで柔らかくなっていくのが特徴。長い時間をかけて育て上げるように、自分だけの財布に変化していく様子も、楽しんでいただけると思います。
今、山で起きていることを知るきっかけに
素材に鹿革を選んだ理由には、日本の森林や里山が抱える「シカ問題」があります。
今、日本の森にはシカが急増し、食害による森林被害が非常に深刻な状況を迎えています。森の生態系や農林業を守るためにシカの捕獲が行なわれていますが、その大半は、利用されることなく破棄されています。鹿革を有効活用することで、山で起きている問題にひとりでも多くの人が意識を向ける小さなきっかけになるのではないか。それが、YAMAPが鹿革を製品に使用する理由です。
街でもフィールドでも、自然からのギフトを使おう!
鹿革の質感と、ナチュラルなイメージ。要素を最小限にとどめながら、使い勝手を考えた機能的なデザイン。シンプルな財布だからこそ、性別や年齢を問わずに使っていただけます。カジュアルなスタイルにも、ビジネスシーンにも違和感なくなじみます。
撥水加工はされていませんが、アウトドアで使用するための要素は充分に備えているので、水に浸かるような状況や、1gの軽量化にシビアになる環境でなければ、山サイフとしても使用可能。その都度中身を入れ替えることなく、街からフィールドまで、この財布一つでまかなうことができます。
天然素材の個性も楽しみのひとつ
めぐるしかの鹿革は、野生ならではのシワや傷痕など、天然の刻印が見られるのが特徴です。自然ならではの魅力として、使っていくうちに色が変化する過程も含めて、お手元に届く商品をお楽しみください。
バラキズ
鹿同士の喧嘩や、引っかき傷、虫刺されなどが痕になって現れます。
黒点
細かな傷や虫食い痕に、染料が濃集して黒く見える場合があります。
染めムラ
部位によって繊維の密度や厚さが違うために、染めムラが出ることがあります。
大小のシワ(トラ)
大小のシワがみられることがあります。シワがシマ模様のようにみえることから、「トラ」とも呼ばれます。
捨てられていたはずの資源を活用し、自然の大切さを意識するきっかけにもなるコンパクトウォレット。使い込むごとに変化していく色や手触りを楽しみながら、長く付き合っていただけると思います。普段から、「こんなに大きな財布は必要ないな」と思っていた方、便利だからと街でも使っていた山サイフが、普段の生活ではカジュアルすぎると感じていた方、長く使えるいいものを探していた方に、きっと気に入っていただけると思います。ぜひ、新しい相棒として迎え入れてあげてください。
「めぐるしかプロジェクト」を支える提携パートナーのご紹介
タツノラボ(株式会社A.I.C)
国内皮革の三大産地として有名な兵庫県たつの市にラボを構え、20年間革づくりを行ってきたタツノラボ。環境負荷を抑えた独自の技術「ポルティラ製法」を使って、牛革や豚革を鞣してきましたが、「鹿の皮がいっぱい出るのだが、革にできないか」と猟師の方々から何件も相談を受けたことをきっかけに、大きな事業転換を迎えます。
増えすぎた鹿が農作物や森林へ与える大きな影響、そして、捕獲された多くの鹿のほとんどが廃棄物として処分されていること。里山が抱えている「鳥獣問題」の現実を知りました。
人々が命をいただき生活をする中で、「鹿の捕獲 = 命をいただく事」に変わりはないはず。責任と共に有効活用できる道を日々探し続けるべきだとタツノラボは考え、現在はジビエレザーブランドとして活動しています。
▼こちらの記事も併せてご覧ください。
動物の皮がレザーになるまでのプロセスに密着。同時に、命と向き合いながら革をつくる、タツノラボさんの想いを取材しました。
UNROOF(株式会社ボーダレス・ジャパン)
UNROOFは、東京久米川にある従業員11名ほどの小さな革製品の工場です。物があふれる現代社会において、1つ1つの素材と制作工程を大切にしたいと考え、丁寧な手仕事を心がけながらアイテムを制作しています。
基本的に受注生産の体制をとっており、在庫を持たない運営をしているのも特徴のひとつ。
使い手の方々にお渡しする革製品を長くきれいに使っていただけるよう、縫製の間隔を均等にする工夫などを行いながら、制作しています。
丁寧なモノづくりと使い手のことを思うUNROOFが立ち上がったきっかけは、「障がいがあっても、自分の可能性を信じられる社会」をつくり、新しい働き方を実現すること。さまざまな多様性を認める考え方や文化が浸透しつつありますが、精神・発達障がい者が活躍できる仕事場は限られているのが現状です。UNROOFでは、事業を通じて障がいの有無に関わらず一人ひとりが働き輝ける、本来の多様性が実現できる社会づくりを目指しています。
▼こちらの記事も併せてご覧ください。
東京都・久米川にあるUNROOFさんの工房に直接お伺いし、「鹿革スマホポーチ」の製作現場に密着。作り手の想いやこだわりを探りました。