寒い季節の山では、「体温調整」を考慮した道具選びは最大のテーマと言えるでしょう。行動中でもなるべくヒートアップによる発汗を防ぎながら、それでいて体温を低下させないためには、気温や天候に合わせて、機能の異なるウェアを重ねる「レイヤリング」が重要な役割をはたします。そして、それはウェアに限った話ではありません。冷えやすい手指を寒さから守るグローブも、レイヤリングシステムを導入し、効果的に保温と換気を行うことが大切です。とはいえグローブの場合、種類が豊富なウェアとは違い、何と何を組み合わせたらいいのか、選ぶのが難しいと感じている人も多いのが現状ではないでしょうか。
またもう一つの課題として、手指を寒さから守る存在としてだけでなく、手指の動かしやすさも冬のグローブに求められる重要な要素です。登山中はスマートフォンで地図を見たり、カメラを使ったりと、指先の細やかな作業を求められるシーンは少なくありません。
そこでYAMAPは「手袋のレイヤリングシステム」と「スマートフォンの使いやすさ」という2つの課題を解決する、「YAMAP別注 オープンミトングローブセット」を開発しました。今回タッグを組んだのは、YAMAP STOREでもロングセラーを誇るグローブブランド「handson grip (ハンズオングリップ)」。
冬山の厳しい寒さから手先を守りつつ、効果的な温度調整や細かな指の動きにも対応したい。「handson grip (ハンズオングリップ)/YAMAP別注 オープンミトングローブセット」は、従来の登山グローブの課題を解消するための性能を盛り込んだ、使い勝手の良いグローブに仕上がっています。
この商品が含まれる商品グループ
「手元にもレイヤリングを」YAMAPの考える秋冬グローブの最適解
インナーグローブ+アウターグローブ+リーシュコードの3点セット提案
従来のグローブの課題を解決するためにYAMAPが提案するのは「手袋のレイヤリング」。この「handson grip (ハンズオングリップ)/YAMAP別注 オープンミトングローブセット」は、5本指仕様のインナーグローブ、ミトン型のアウターグローブ、アウターグローブを接続するリーシュコードの3点セットになっています。これらは、組み合わせて使用することを想定したあらゆるディテールが盛り込まれていますが、もちろんそれぞれの単体使用もOK。
ユーザーの声を反映して今年はさらにブラッシュアップ
昨年ご購入いただいた皆様から寄せられた、「もっとこうだったらいいのに」という声を受け、細かい点をアップデート。レイヤリングの機能やセット内容はそのままに、さらに機能性を向上させています。それぞれのアイテムをさらに解説していきましょう。
薄手で付け心地のいい吸水速乾インナーグローブ
薄手の生地でできたニットグローブ。素材には、ベースレイヤーの素材としてよく使われる、ポーラテック®︎社の機能素材「パワードライグリッド」を使用しました。名称からもわかるように、その最大の特徴は速乾性の高さ。フラットな表面に対して、裏面の凹凸が汗をすばやく吸い上げて、濡れや湿気を外に放出する機能を備えます。保温力を備えながらも通気性に優れ、軽量でしなやかな肌触りも特徴。
外した状態で見ると、一目でわかるのが、グローブ全体が非常に立体的な作りになっていること。わずかに重なるそれぞれの指の付け根、指の形状に合わせて、生地の向きを変えて組み合わされた細かいパーツ。とくに指先の立体感は、このグローブがいかに繊細な設計の元に作られているかを示しています。
そして、最大の特徴は、左右の親指と人差し指がオープンにできるようになっているところ。この2本の指先を出せば、スマートフォン画面のタップもピンチもフリックも、グローブをしていないときと同じように、自在にコントロールできます。
素材の伸縮性とフィット感のあるパターンのおかげで、指先の出し入れもスムーズ。隅々までていねいに仕立てられているので、縫い目のゴロつきなどのストレスもありません。
手首の内側には、着脱や乾燥の際にも便利なループを装備。甲の部分には、左右を繋いでおけるミニバックルもあるので、外した時に片方だけを、荷物の中で見失うことがありません。昨年モデルから肌あたりを見直し、バックルを止めるテープの素材とネームの位置を変更。長時間の着用時にかかるストレスを軽減しました。
薄手で軽い付け心地ながら、冷たい空気から指先を守る適度な保温力で、里山や秋冬の低山くらいまでなら、インナーグローブだけでも充分。これだけでも手に入れたいと思える、クオリティの高さです。
カバー型ミトンタイプのインサレーショングローブ
快適な付け心地のインナーグローブと合わせて提案するのは、保温力重視のミトン型アウターグローブ。親指以外の4本をまとめて保温することで、外気との間の保温層を強化できるため、同じボリュームの5本指アウターグローブよりも大きな保温力が得られるのがミトン型の大きな魅力。暖かさの違いがはっきりと感じられます。
とはいえ、個別に指が動かせないことで、普通のグローブに比べて細かな作業がしにくいのも確か。それを理由に敬遠する人も多いでしょう。
それを解決するのが、指4本がまとめてオープンになるスタイル。フィンガーレスグローブにミトン型のカバーが付いたように、指の付け根あたりで大きく開く仕様を採用しているため、グローブをしたままで、指先が自由に使える状態を作ることができます。
手の甲側は、防水ナイロン100%の素材を使用しています。ストレッチ性にも優れるため指の動きにもしっかりと追従し、自然な着け心地を実現。濡れに強く防風性にも優れ、しっかりとした保温力を発揮します。きめ細やかでフラットな表面が、雪が付着するのも防いでくれます。
手のひら側は、撥水リサイクルナイロン100%。こちらは甲の部分よりもさらに薄手の生地を採用しているため、指を開いたり閉じたりする際にもゴワつきがなく、動きを妨げることがありません。
昨年モデルよりフードと掌のフィット感を向上させるためフードの丈を伸しました。重なる部分が増えたことでストックなどを握りにくくならないよう、中綿の量を部分的に調整。さらにフード部分下部には「ナノフロント」という超極細繊維の生地を貼り付けました。薄手でありながらグリップ力があり、濡れても摩擦力が失われない素材のため、雪で濡れてしまっても安心です。
中綿には、軽量で、たとえ濡れてしまっても保温力が下がらない化繊綿「プリマロフト」を使用。軽さと手指の動かしやすさ、保温力のバランスがとれた程よい厚みとなっています。
このアウターグローブの下にセットのインナーグローブを着けておけば、冷たい冷気に手指全体をさらすことなく、スマホの操作が可能になるという仕組み。暖かさとスマホ操作の両方を手に入れることができます。
しかし、このアウターミトンのこだわりは、指が出せるというギミックだけではありません。
中綿入りのカバーはボリュームがあるので、外して指を出したとしてもそのままでは、操作の際に肝心のスマホの画面を隠してしまいます。それを解消するのが、甲につけられたゴムバンド。ここに外したカバーを挟んでおけば、すっきりコンパクトに収まって、スマホ操作を邪魔することはありません。細かい作業が必要なボタンやスナップなどではなく、ゴムバンドというところもポイント。これならノールックでさっと挟むことができます。細かいところまで、実際にフィールドで使う場面を想定してつくりこまれたデザインです。
手のひらには部分的に、合成皮革素材を配置。これで、ストックを持ったときの摩耗を軽減することができます。素材の厚みでもたつくことなく自然に握ることができるよう、動きの大きな関節部分に切れ目が入れられているのも細かい工夫。
手首は、軽量ですばやく着脱できるゴムのフィット式。内側のストレッチ素材のインナーカフが、優しく手首にフィットして雪の侵入をブロック。インナー同様、左右を連結できるミニバックルも付けられています。
レイヤリングとベンチレーション機能で温度調節問題もクリア
数々の工夫で、「スマホが使いにくい」「温度調節がしにくい」という点を解消してくれるインナーとアウターのセットグローブ。それはまさに、吸水速乾性の高いベースレイヤーに、保温性と防水・撥水性の高いインサレーションウェアを重ねるという、ウェアのレイヤリングと同じ考え方がベースとなっています。
運動で体温が上がり、手指が汗ばむのを感じたら、ミトンのカバーを外せば内部の熱を一機に追い出すことが可能。カバーを付けたままの状態でも、握ったり開いたりという手の動きによって、カバーの隙間から空気が出入りするので、常に適度な換気も継続することができます。
これらの機能を支えるのは、なんといってもそれぞれのグローブの完成度の高さ。老舗グローブメーカーの技術と最新の素材が作り出すそれぞれのアイテムのクオリティが、組み合わせることで相乗効果を生み出します。どちらも、単独でも欲しいと思えるものであることが、このセットの価値を高めていることはいうまでもありません。
「いいもの」×「いいもの」に拍車をかけるプラスアルファのアイテム
そして、それをさらに高めるのが、付属コードの存在。アウターグローブの手首部分、インナーカフの外側に付けられた三角形のパーツがあり、ここに、付属のリーシュコードをつけられるようになっています。
スマホ操作などの細かい作業は、インナーとアウターのコンビネーションで、グローブを外さずにこなすことができますが、小さなポケットから小物や携行食を取り出すときなど、フィールドでアウターグローブを外す機会は少なくありません。その際に、外したグローブを落としてしまうことが、冬の山では想像以上に大きなリスク。穏やかな環境であれば、グローブを濡らさないうちに急いで拾えば問題ありませんが、強風のなかや荒れた地面、急斜面でそのようなことが起きれば、グローブを失うことになりかねません。それが安全性にとっていかに大きなリスクをはらむかは、もうおわかりのことでしょう。
そんな時に頼りになるのが、このコード。丸形のパーツを押しながら移動させてワンタッチで長さの調整ができるので、常にコードを手首にかけておけば、アウターを外したときも落とすことはありません。グローブをした手でもスムーズに調節ができるので、グローブの着脱も簡単。外したグローブをしまうためにジャケットのポケットを探ったり、脇やひざに挟んだりする苦労はもう必要ありません。しかもコードは、リフレクター機能付きで視認性も確保。すみずみまで抜かりなく、徹底的にこだわりました。
リーシュコードの取り付けかた
1. グローブ本体に付属した三角形のプラスチックパーツ部分に、コード先端の輪(ループ)の部分を通す
2. 通した輪の部分に、コード(コードエンド側)の反対側を通す
3. 弛まないように、コードエンド側を引っ張る
4. 取り付け完了
5. 手首に通す
6. コードストッパーを調整し、手首からコードが抜けないようにする
7. 完成
老舗ブランドの技術が光るこだわりの品質
今回YAMAPがタッグを組んだのは、日本の手袋生産の9割を作り全国に出荷しているという香川県東かがわ市で、約60年にわたり手袋の生産を続けるグローブメーカーのオリジナルブランド「handson grip (ハンズオングリップ)」。長年の経験で培ってきた技術と新しい素材やアイディアを融合させたクオリティに触れ、私たちのこだわりを理解し形にしてくれるのは、ここ以外にないと確信しました。
YAMAPとハンズオングリップのコラボで完成した商品は、アウターグローブ、インナーグローブ、グローブホルダーの3点セット。課題解決のために、それぞれのアイテムにこだわり抜いた自信作です。
商品は、プレゼントにも最適なブランドネーム入り専用ボックスに入れてお届けします。
ストレスフリーな冬のレイヤリンググローブ
低温環境でも保温性を損なわず、指先が自由に使えるレイヤリンググローブ。スマホの操作以外にも、さまざまなシーンでそのありがたみを実感することができるでしょう。写真撮影、シューズの紐を結ぶとき、クランポンやゲイターを装着するときや、ウェアのファスナーの着脱。リップクリームや日焼け止めの塗りなおし、行動食をつまんで口に放り込むときにも、指先が使えるありがたさに感謝する機会は、まだまだたくさんあると思います。
冷え性でいつも指先の冷えと戦っている人、汗かきでいつもグローブのムレに悩んでいる人、グローブが苦手で行動中何度も脱いでしまう人に、ぜひ試していただきたいグローブのセット。軽量でコンパクトに持ち運べるので、予備のグローブとしてセットで携行するのにもおすすめです。
2つを組み合わせて使うのはもちろん、アウターの内側も肌触りのいいソフトな素材でできているので、それぞれ単体での使用や、手持ちのグローブとの組み合わせも可能です。
老舗ブランドの技術と、YAMAPのアイディアが作り出した商品。アウターの手首に小さく入れた、YAMAPロゴがその証。小さな冬の小物「グローブ」が、大切なギアでありウェアの一部であることを、あらためて認識させてくれるレイヤリンググローブの高いクオリティを、この冬ぜひフィールドで実感してください。
サイズの選び方
YAMAP別注オープンミトングローブセットは、インナーグローブは非常にストレッチ性が高く、アウターグローブのミトンは大きめの作りになっています。
あらゆる手のサイズに対応できるため、ウィメンズサイズとメンズサイズの2サイズのみでの展開になっています。
S(ウィメンズ対応サイズ) 手囲い:20~22㎝ / 手長:17~18㎝
L(メンズ対応サイズ) 手囲い:23~26㎝ / 手長:19~20㎝
商品詳細
ブランド | handson grip (ハンズオングリップ) |
名称 | YAMAP別注オープンミトングローブセット/UNISEX |
素材 | ミトングローブ本体:ナイロン100% |
重量 | 総重量:133g(Lサイズ) |
サイズ | S(ウィメンズ対応) |
カラー | ブラック |
原産国 | 中国 |
セット内容 | ・アウターグローブ |
「手元にもレイヤリングを」YAMAPの考える秋冬グローブの最適解
寒い季節の山では、「体温調整」を考慮した道具選びは最大のテーマと言えるでしょう。行動中でもなるべくヒートアップによる発汗を防ぎながら、それでいて体温を低下させないためには、気温や天候に合わせて、機能の異なるウェアを重ねる「レイヤリング」が重要な役割をはたします。そして、それはウェアに限った話ではありません。冷えやすい手指を寒さから守るグローブも、レイヤリングシステムを導入し、効果的に保温と換気を行うことが大切です。とはいえグローブの場合、種類が豊富なウェアとは違い、何と何を組み合わせたらいいのか、選ぶのが難しいと感じている人も多いのが現状ではないでしょうか。
またもう一つの課題として、手指を寒さから守る存在としてだけでなく、手指の動かしやすさも冬のグローブに求められる重要な要素です。登山中はスマートフォンで地図を見たり、カメラを使ったりと、指先の細やかな作業を求められるシーンは少なくありません。
そこでYAMAPは「手袋のレイヤリングシステム」と「スマートフォンの使いやすさ」という2つの課題を解決する、「YAMAP別注 オープンミトングローブセット」を開発しました。今回タッグを組んだのは、YAMAP STOREでもロングセラーを誇るグローブブランド「handson grip (ハンズオングリップ)」。
冬山の厳しい寒さから手先を守りつつ、効果的な温度調整や細かな指の動きにも対応したい。「handson grip (ハンズオングリップ)/YAMAP別注 オープンミトングローブセット」は、従来の登山グローブの課題を解消するための性能を盛り込んだ、使い勝手の良いグローブに仕上がっています。
インナーグローブ+アウターグローブ+リーシュコードの3点セット提案
従来のグローブの課題を解決するためにYAMAPが提案するのは「手袋のレイヤリング」。この「handson grip (ハンズオングリップ)/YAMAP別注 オープンミトングローブセット」は、5本指仕様のインナーグローブ、ミトン型のアウターグローブ、アウターグローブを接続するリーシュコードの3点セットになっています。これらは、組み合わせて使用することを想定したあらゆるディテールが盛り込まれていますが、もちろんそれぞれの単体使用もOK。
ユーザーの声を反映して今年はさらにブラッシュアップ
昨年ご購入いただいた皆様から寄せられた、「もっとこうだったらいいのに」という声を受け、細かい点をアップデート。レイヤリングの機能やセット内容はそのままに、さらに機能性を向上させています。それぞれのアイテムをさらに解説していきましょう。
薄手で付け心地のいい吸水速乾インナーグローブ
薄手の生地でできたニットグローブ。素材には、ベースレイヤーの素材としてよく使われる、ポーラテック®︎社の機能素材「パワードライグリッド」を使用しました。名称からもわかるように、その最大の特徴は速乾性の高さ。フラットな表面に対して、裏面の凹凸が汗をすばやく吸い上げて、濡れや湿気を外に放出する機能を備えます。保温力を備えながらも通気性に優れ、軽量でしなやかな肌触りも特徴。
外した状態で見ると、一目でわかるのが、グローブ全体が非常に立体的な作りになっていること。わずかに重なるそれぞれの指の付け根、指の形状に合わせて、生地の向きを変えて組み合わされた細かいパーツ。とくに指先の立体感は、このグローブがいかに繊細な設計の元に作られているかを示しています。
そして、最大の特徴は、左右の親指と人差し指がオープンにできるようになっているところ。この2本の指先を出せば、スマートフォン画面のタップもピンチもフリックも、グローブをしていないときと同じように、自在にコントロールできます。
素材の伸縮性とフィット感のあるパターンのおかげで、指先の出し入れもスムーズ。隅々までていねいに仕立てられているので、縫い目のゴロつきなどのストレスもありません。
手首の内側には、着脱や乾燥の際にも便利なループを装備。甲の部分には、左右を繋いでおけるミニバックルもあるので、外した時に片方だけを、荷物の中で見失うことがありません。昨年モデルから肌あたりを見直し、バックルを止めるテープの素材とネームの位置を変更。長時間の着用時にかかるストレスを軽減しました。
薄手で軽い付け心地ながら、冷たい空気から指先を守る適度な保温力で、里山や秋冬の低山くらいまでなら、インナーグローブだけでも充分。これだけでも手に入れたいと思える、クオリティの高さです。
カバー型ミトンタイプのインサレーショングローブ
快適な付け心地のインナーグローブと合わせて提案するのは、保温力重視のミトン型アウターグローブ。親指以外の4本をまとめて保温することで、外気との間の保温層を強化できるため、同じボリュームの5本指アウターグローブよりも大きな保温力が得られるのがミトン型の大きな魅力。暖かさの違いがはっきりと感じられます。
とはいえ、個別に指が動かせないことで、普通のグローブに比べて細かな作業がしにくいのも確か。それを理由に敬遠する人も多いでしょう。
それを解決するのが、指4本がまとめてオープンになるスタイル。フィンガーレスグローブにミトン型のカバーが付いたように、指の付け根あたりで大きく開く仕様を採用しているため、グローブをしたままで、指先が自由に使える状態を作ることができます。
手の甲側は、防水ナイロン100%の素材を使用しています。ストレッチ性にも優れるため指の動きにもしっかりと追従し、自然な着け心地を実現。濡れに強く防風性にも優れ、しっかりとした保温力を発揮します。きめ細やかでフラットな表面が、雪が付着するのも防いでくれます。
手のひら側は、撥水リサイクルナイロン100%。こちらは甲の部分よりもさらに薄手の生地を採用しているため、指を開いたり閉じたりする際にもゴワつきがなく、動きを妨げることがありません。
昨年モデルよりフードと掌のフィット感を向上させるためフードの丈を伸しました。重なる部分が増えたことでストックなどを握りにくくならないよう、中綿の量を部分的に調整。さらにフード部分下部には「ナノフロント」という超極細繊維の生地を貼り付けました。薄手でありながらグリップ力があり、濡れても摩擦力が失われない素材のため、雪で濡れてしまっても安心です。
中綿には、軽量で、たとえ濡れてしまっても保温力が下がらない化繊綿「プリマロフト」を使用。軽さと手指の動かしやすさ、保温力のバランスがとれた程よい厚みとなっています。
このアウターグローブの下にセットのインナーグローブを着けておけば、冷たい冷気に手指全体をさらすことなく、スマホの操作が可能になるという仕組み。暖かさとスマホ操作の両方を手に入れることができます。
しかし、このアウターミトンのこだわりは、指が出せるというギミックだけではありません。
中綿入りのカバーはボリュームがあるので、外して指を出したとしてもそのままでは、操作の際に肝心のスマホの画面を隠してしまいます。それを解消するのが、甲につけられたゴムバンド。ここに外したカバーを挟んでおけば、すっきりコンパクトに収まって、スマホ操作を邪魔することはありません。細かい作業が必要なボタンやスナップなどではなく、ゴムバンドというところもポイント。これならノールックでさっと挟むことができます。細かいところまで、実際にフィールドで使う場面を想定してつくりこまれたデザインです。
手のひらには部分的に、合成皮革素材を配置。これで、ストックを持ったときの摩耗を軽減することができます。素材の厚みでもたつくことなく自然に握ることができるよう、動きの大きな関節部分に切れ目が入れられているのも細かい工夫。
手首は、軽量ですばやく着脱できるゴムのフィット式。内側のストレッチ素材のインナーカフが、優しく手首にフィットして雪の侵入をブロック。インナー同様、左右を連結できるミニバックルも付けられています。
レイヤリングとベンチレーション機能で温度調節問題もクリア
数々の工夫で、「スマホが使いにくい」「温度調節がしにくい」という点を解消してくれるインナーとアウターのセットグローブ。それはまさに、吸水速乾性の高いベースレイヤーに、保温性と防水・撥水性の高いインサレーションウェアを重ねるという、ウェアのレイヤリングと同じ考え方がベースとなっています。
運動で体温が上がり、手指が汗ばむのを感じたら、ミトンのカバーを外せば内部の熱を一機に追い出すことが可能。カバーを付けたままの状態でも、握ったり開いたりという手の動きによって、カバーの隙間から空気が出入りするので、常に適度な換気も継続することができます。
これらの機能を支えるのは、なんといってもそれぞれのグローブの完成度の高さ。老舗グローブメーカーの技術と最新の素材が作り出すそれぞれのアイテムのクオリティが、組み合わせることで相乗効果を生み出します。どちらも、単独でも欲しいと思えるものであることが、このセットの価値を高めていることはいうまでもありません。
「いいもの」×「いいもの」に拍車をかけるプラスアルファのアイテム
そして、それをさらに高めるのが、付属コードの存在。アウターグローブの手首部分、インナーカフの外側に付けられた三角形のパーツがあり、ここに、付属のリーシュコードをつけられるようになっています。
スマホ操作などの細かい作業は、インナーとアウターのコンビネーションで、グローブを外さずにこなすことができますが、小さなポケットから小物や携行食を取り出すときなど、フィールドでアウターグローブを外す機会は少なくありません。その際に、外したグローブを落としてしまうことが、冬の山では想像以上に大きなリスク。穏やかな環境であれば、グローブを濡らさないうちに急いで拾えば問題ありませんが、強風のなかや荒れた地面、急斜面でそのようなことが起きれば、グローブを失うことになりかねません。それが安全性にとっていかに大きなリスクをはらむかは、もうおわかりのことでしょう。
そんな時に頼りになるのが、このコード。丸形のパーツを押しながら移動させてワンタッチで長さの調整ができるので、常にコードを手首にかけておけば、アウターを外したときも落とすことはありません。グローブをした手でもスムーズに調節ができるので、グローブの着脱も簡単。外したグローブをしまうためにジャケットのポケットを探ったり、脇やひざに挟んだりする苦労はもう必要ありません。しかもコードは、リフレクター機能付きで視認性も確保。すみずみまで抜かりなく、徹底的にこだわりました。
リーシュコードの取り付けかた
1. グローブ本体に付属した三角形のプラスチックパーツ部分に、コード先端の輪(ループ)の部分を通す
2. 通した輪の部分に、コード(コードエンド側)の反対側を通す
3. 弛まないように、コードエンド側を引っ張る
4. 取り付け完了
5. 手首に通す
6. コードストッパーを調整し、手首からコードが抜けないようにする
7. 完成
老舗ブランドの技術が光るこだわりの品質
今回YAMAPがタッグを組んだのは、日本の手袋生産の9割を作り全国に出荷しているという香川県東かがわ市で、約60年にわたり手袋の生産を続けるグローブメーカーのオリジナルブランド「handson grip (ハンズオングリップ)」。長年の経験で培ってきた技術と新しい素材やアイディアを融合させたクオリティに触れ、私たちのこだわりを理解し形にしてくれるのは、ここ以外にないと確信しました。
YAMAPとハンズオングリップのコラボで完成した商品は、アウターグローブ、インナーグローブ、グローブホルダーの3点セット。課題解決のために、それぞれのアイテムにこだわり抜いた自信作です。
商品は、プレゼントにも最適なブランドネーム入り専用ボックスに入れてお届けします。
ストレスフリーな冬のレイヤリンググローブ
低温環境でも保温性を損なわず、指先が自由に使えるレイヤリンググローブ。スマホの操作以外にも、さまざまなシーンでそのありがたみを実感することができるでしょう。写真撮影、シューズの紐を結ぶとき、クランポンやゲイターを装着するときや、ウェアのファスナーの着脱。リップクリームや日焼け止めの塗りなおし、行動食をつまんで口に放り込むときにも、指先が使えるありがたさに感謝する機会は、まだまだたくさんあると思います。
冷え性でいつも指先の冷えと戦っている人、汗かきでいつもグローブのムレに悩んでいる人、グローブが苦手で行動中何度も脱いでしまう人に、ぜひ試していただきたいグローブのセット。軽量でコンパクトに持ち運べるので、予備のグローブとしてセットで携行するのにもおすすめです。
2つを組み合わせて使うのはもちろん、アウターの内側も肌触りのいいソフトな素材でできているので、それぞれ単体での使用や、手持ちのグローブとの組み合わせも可能です。
老舗ブランドの技術と、YAMAPのアイディアが作り出した商品。アウターの手首に小さく入れた、YAMAPロゴがその証。小さな冬の小物「グローブ」が、大切なギアでありウェアの一部であることを、あらためて認識させてくれるレイヤリンググローブの高いクオリティを、この冬ぜひフィールドで実感してください。
サイズの選び方
YAMAP別注オープンミトングローブセットは、インナーグローブは非常にストレッチ性が高く、アウターグローブのミトンは大きめの作りになっています。
あらゆる手のサイズに対応できるため、ウィメンズサイズとメンズサイズの2サイズのみでの展開になっています。
S(ウィメンズ対応サイズ) 手囲い:20~22㎝ / 手長:17~18㎝
L(メンズ対応サイズ) 手囲い:23~26㎝ / 手長:19~20㎝
商品詳細
ブランド | handson grip (ハンズオングリップ) |
名称 | YAMAP別注オープンミトングローブセット/UNISEX |
素材 | ミトングローブ本体:ナイロン100% |
重量 | 総重量:133g(Lサイズ) |
サイズ | S(ウィメンズ対応) |
カラー | ブラック |
原産国 | 中国 |
セット内容 | ・アウターグローブ |