山での夜間行動に欠かせないLEDライト。とりわけ激しい動きをともなうトレイルランニングともなると、その明るさや照射範囲の広さはもちろん、よりカラダに密着してブレないホールド感が求められます。

アメリカ・ユタ州セントジョージ生まれの「UltrAspire（ウルトラスパイア）」からお届けする「ルーメン600 3.0」は、従来の頭に装着するヘッドライトではなく、特撮ヒーローの変身ベルトよろしく腰に巻くウエストベルト状のLEDライト。

ヘッドライトの場合、ランナーの頭の動きといっしょに光源も激しく動いてしまうため、人によっては「ヘッデン酔い」することがあります。ヘッドバンドの締め付けも人によっては不快な要素。しかしウエストライトであれば、走っているあいだにもっとも動きの少ない体幹部に光源を据えることになるため、安定した照射ができるというわけです。

腹部に装着すると息苦しいのでは？と不安になる方もいらっしゃると思いますが、ストレッチ性を備えた円錐形のベルト形状により、より自然で快適な装着性を確保。ブランド創設者のブライス・サッチャー自身がトレイルランナーであるため、アスリートの呼吸をさまたげないようこだわり抜いたデザインと仕様に仕上がっています。

光源が腰元にあるメリットは、ヘッデン酔い防止やホールド性だけではありません。目線、つまり高い位置から地面を見下ろすように光を照射するのではなく、低い位置から超広角レンズによって照射するため、夜間のトレイルの凹凸を立体的に把握することができるのです。もちろん、登り下りに対応するよう上下チルト（角度調整）機構も備えています。

気になる明るさは、600ルーメンから300ルーメン、そして150ルーメンまでの3段階（他に点滅モードもあり）。ざっくりではありますが、家庭用の白熱電球だとおよそ40W、30W、20Wに相当します。

駆動時間は、付属リチウムイオン電池でそれぞれ600ルーメン/4時間・300ルーメン/7時間・150ルーメン/10時間ですから、300ルーメンで一晩中走りたいという場合は、予備にもう1本用意されるとよいでしょう。充電はmiroUSBケーブルにてモバイルバッテリーからも行えます。