このビーニーの特徴のひとつが、別の糸などで縫い合わせたりした部分がないこと。
ホールガーメント製法という方法を用い、タグ縫い付け部分以外には縫い目がありません。縫い目があるとその部分が固くなってしまい、かぶった時に違和感が生じやすくなりがちですが、このビーニーにはその心配がありません。すべての部分がしなやかで、見た目もシンプル。スマートなビーニーになっています。

シンプルなビーニーですが、その形状はよく考えられています。頂点の部分から端までの長さもほどよく、頭部をしっかりと包み込んでくれます。ぐっと引き寄せて目深にかぶれば後頭部もしっかりとカバーでき、さらに寒ければ、折り返してある部分を伸ばして耳の下まですっぽり覆うことも可能です。

ストラップやドローコードなどの調節機能がないビーニーでは、ストレッチ性も重要なポイントになってきます。このビーニーにはほどよいストレッチ性があり、あらゆる形状の頭部にフィット。きつすぎて締め付けられるようなこともありません。また、そのストレッチ性のおかげで、風が吹いてもずれたり脱げてしまうことなく、ビーニーが吹き飛ばされる心配もありません。

天然素材と化学繊維を混紡したことによって得られる、軽さとコンパクトさも見逃せません。たとえ気温が低くても、体を動かすと熱くなって汗さえ出てしまうことがある冬のアウトドアアクティビティー。そんなときに、ビーニーを脱いでポケットにしまうという場面はよくあることです。軽量でコンパクトに収まるこのビーニーなら、ポケットの中でも邪魔にならず、わざわざバックパックを下ろして中にしまう、という煩わしさを省くことができます。

アウトドアアクティビティーで活躍するこのビーニーですが、街でも映える絶妙なカラーリングも魅力の一つ。
合わせやすいブラックやブラウンの他に、アイボリー、ブロンズといった繊細で柔らかいカラーもラインナップ。さらに、それぞれのカラーに合う差し色を折り返した先の縁に配置。そのコントラストも美しく、かぶっていて嬉しくなるデザインです。

折り返し部分には、ロゴマークを印刷したやや大きめのタグを配置。黒の布にプリントされたロゴがキリッとした印象を与えてくれて、ナチュラルなイメージを保ちつつ、全体のコーディネートを引き締めてくれます。フェミニンなスタイルにはもちろん、マスキュリンな印象にまとめたいアウトドアコーディネートでも違和感なく使える、ジャストなアイテムとなっています。

このビーニーは、日本の工場にて生産されています。複雑な構造や製法、特殊な素材を使うほかのアウトドアウェアに比べると、シンプルな素材構成と構造を持つビーニーという製品。ですが、頭部を保温し、傷や衝撃から守るという大切な役割を果たす重要なアウトドアギアとして捉えることもできます。そんなビーニーを、製造過程を目の届きやすい国内生産とし、管理をしっかりとコントロールして、高い質の製品に仕上げ、ユーザーに届けることは、思った以上に大切で、非常に大きな意味を持っていると言えるでしょう。

暖かく、柔らかく、かぶり心地がよく、街でも使いやすいカラーを揃えたこのビーニー。見た目もふんわりとしていて馴染みやすさを覚えますが、機能や性能、品質に妥協はなく、高いレベルを保っています。ティートンブロスというアウトドアメーカーが、その技術と知識の蓄積を元に作り出したこのビーニーは、街中での散歩から本格的なアウトドアアクティビティーまで、あらゆるシーンにフィットする万能選手として活躍してくれるはずです。