柔らかく適度な保温性があり、濡れに強いという特徴をもつフリース。もともとはウールの代用品として開発された生地ですが、近年は用途に合わせて保温性や伸縮性などのバリエーションは増え、多彩なラインナップが揃います。

「Graphene」の特徴は強度。加えて、「Teton Bros.（ティートンブロス）/ グラフェンパンツ」に使用されているグリッドタイプは、裏地に凹凸を設けることで、保温力のカギである空気の層を保持していることと、肌に触れる面積が少ないためにドライな着用感が魅力です。また、優れた熱伝導性があり、30℃以上になると熱を発散し、10℃以下に保温性を発揮するという特殊な機能も備えており、寒冷なシーズンにおける保温性と、行動中の汗問題を上手に解決した素材となっています。

スリムなシルエットは、同社のラン向けアイテムである「Run Pant」のシルエットを参考にしたもの。細身でありながらも、「Graphene」が持つストレッチ性のおかげで足上げやダイナミックな動きもOK。トレッキングパンツとしてはもちろん、シェルパンツの下に着用する保温インナーとして使用するときも着用感は良好です。

インナーパンツとしての使用を考慮し、余計な機能なデザインは省かれたとてもシンプルな設計。腰回りにはフィット感を高めてくれる伸縮素材を採用。アンダーウェアやトレッキングパンツ、ときにはオーバーパンツを着用することもあり、腰回りはどうしてもごわつきやすい箇所。シンプルな設計が快適性につながります。

トレッキングパンツとして使えるよう、ジッパーつきのサイドポケットを完備。行動食や小物、貴重品の携行に役立ちます。また寒い時期にはハンドウォーマーポケットとしても役立ちます。

「グラフェン」素材を織り込んだグリッドフリースを採用したのは、なんとティートン・ブロスが業界初。しかしながら、遠赤外線効果と優れた熱伝導性による低温時の保温、グリッド仕様による高温時のクーリング効果など、その選択は必然だったように思います。

「Teton Bros.（ティートンブロス）/ グラフェンパンツ」は、フリースパンツとしては比較的薄型ではありますが、生地の厚みからは想像できない保温性を備え、優れたストレッチ性による着用感のよさが魅力。寒さが気になる秋のハイキングの防寒着として、厳冬期登山のインナーパンツとして、また冬のランニングのウェアとして、幅広いシチュエーションで着用できるアイテムに仕上がっています。