「PeakPerformance（ピークパフォーマンス）/ヘリウムハイブリッドジャケット」は、そんなアライド社の「TRACK MY DOWN」を使用したモデル。700 フィルパワーのダックダウンを使用し、冬季登山やバックカントリースキーのミドルレイヤーとして、夏山では停滞時の保温着として活躍してくれます。

そして、「PeakPerformance（ピークパフォーマンス）/ヘリウムハイブリッドジャケット」の大きな特徴といえる、高品質ダウンとフリースを組み合わせた仕様。ダウンの軽量性と保温力、フリースの伸縮性と汗などのムレに強い特性を「いいところどり」することで、2つの保温システムを一着で完成させたモデルなんです。

ダウン部分は体温維持の核となる体幹を中心に、腕の外側をカバー。ウェーブ状のキルティングパターンは、ダウン内の暖かい空気を効果的に分散し、コールドスポットを軽減。局所的に暑くなる・寒くなるという状態を防いでくれます。同時にウェーブ状のキルティングは、ウェア内でダウンが移動し偏ってしまうことを防いでくれる効果もあります。ダウンの偏りは本来の保温力が発揮できなくなってしまうため、正しい位置にダウンが収まるような工夫が施されています。

腕や首、ボディサイドなどの可動部はフリース生地を配置することで、アクティブな動きでもパフォーマンスを妨げることなく、保温と発熱による汗ムレを軽減。気温は低く寒いけれど、動くと暑いような秋冬シーズンには大活躍してくれる仕組みとなっています。

ポケットはフロントの両サイドに2つ。小物の落下防止になる伸縮性の素材がポケット入り口に配置されています。秋冬はレインジャケットやハードシェルと組み合わせて着用することも多いため、あくまでサブ的なポケットとして使うのがベター。もちろんハンドウォーマとしても活躍してくれます。

チェストにもジッパータイプのポケットを配置。バックパックを背負うときはショルダーハーネスが腰回りにかかってしまうので、チェスト位置は取り出しやすく重宝します。サッと取り出したい小物やスマートフォンの携行に便利です。

裾と袖口にはエラスティックバインディング（伸縮性素材）を使用。適度にフィットし、冷気の進入を防いでくれます。ベルクロやコードを使用せず末端がすっきりするため、レイヤリングで重ね着をしてもゴワゴワしにくく、着用感は良好です。

ダウンとフリースのハイブリッドタイプでありながらも、重量はわずか390gと軽量。登山時の防寒着としてバックパックに常備しやすいのも嬉しいポイントでしょう。

これまで行動中に「暑さによるオーバーヒート」や「汗のムレ」が気になっていたという方にはぜひともオススメしたいアイテム。ダウンやフリースのインサレーションの重ね着で動きにくさを感じていたというようなケースも、「PeakPerformance（ピークパフォーマンス）/ヘリウムハイブリッドジャケット」が解決してくれます。もちろんバックカントリースキーやクライミングなど、アクティブな動きを伴う登山だけでなく、冬山登山やハイキングでも活躍してくれる一着です。

そして、冒頭でも紹介したPeak Performanceの環境に配慮した素材選びや「TRACK MY DOWN」という取り組みも注目したい点。登山で体を守ってくれるダウンは、もともとは水鳥の羽毛。どういうプロセスで育成され、どのように流通してきたかを知ることは、ユーザーとしての責任でもあるでしょう。スペックだけでなく、「素材」や「プロセス」にもこだわる。次世代ダウンジャケットのスタンダードが、「PeakPerformance（ピークパフォーマンス）/ヘリウムハイブリッドジャケット」からはじまります。