フードのつば部分にはフォームが入っていて、しっかりと雨を防いでくれます。また襟部分も大きく立ち上がっているので、ジッパーをフルクローズしてフードを被れば、顔の大半を覆い隠すことができます。2つのドローコードで調整可能で、もちろんヘルメットの着用にも対応しています。

本体を左胸のポケットに収納することができるのも嬉しいポイント。レインウェアは雨天以外には、バックパックの中にしまっておくことになるアイテムなので、この「グラナイトクレストジャケット」のように手の平に収まるほどのサイズ感にできるのは、大きなメリットだと思います。

フロントのジッパーと胸ポケットのジッパーはいずれも止水ジッパーを採用しています。両脇にはジッパー式で開閉できるベンチレーションも搭載しています。両脇のポケットの内部にはドローコードが付いていて、締め込むことでより効果的に風雨の侵入を防いでくれます。

パタゴニアらしい環境配慮の取り組みもきっちり反映されています。使われているのはリサイクルされた漁網。こうした漁網を積極的にリサイクルすることで、海洋プラスチック汚染の削減に貢献。アウトドアで遊ぶわけですから、できるだけ自然にダメージを与えない、こういうアイテムを選びたいものです。

この「グラナイトクレストジャケット」には、はっきり言って穴が見当たりません。見た目的な真新しさはないですが「自分、不器用ですから……」という声が聞こえてきそうな、実直なアイテム。風雨から身を守ってくれるアイテムは、デザイン的な派手さよりも、こういう確実性を持ったものを選びたいものです。