履いていることを忘れてしまいそうなほどの軽さを誇る、このぺースショーツ。実際の重量とともに、その軽さをよりよく感じさせてくれるのは、縫い目の部分。縫い目をフラットな製法にしていることで、肌に当たりゴワゴワ、ゴロゴロとするような感覚をなくし快適に動くことができます。

この軽さゆえに、ロゴもプリントにしてあります。ロゴを刺繍にしたり、洗濯表示などのタグを縫い付けると重量も増えて、しなやかさも失われてしまいます。

ひとつひとつの無駄をなくし、グラム単位で軽量する、その積み重ねの努力が作り出す、この軽やかさ、アウトドアでのアクティビティを知り尽くしたこのメーカーならではの配慮です。

また、歩いていると常に動く部分に配されたリフレクタープリントは、夜間でも視認性に富んで、安全性の面でも抜かりはありません。

歩く、走る、だけではなく、アウトドアでは、しゃがむ、かがむ、座る、など、多彩な動きがあります。そんな動きに対応してくれる、全方向に伸びるストレッチ性も見逃せません。

少し突っ張る、少し引っかかる、というほんの些細なストレスも、長時間の活動では、そのひとつひとつが積み重なって体力を消耗させてしまい、パフォーマンスが落ちてしまうことも。

そんなマイナス面を回避してくれる、このストレッチ性は、大きなアドバンテージと言えるでしょう。

アウトドアでのちょっとしたランでは、なるべく身軽に、快適に走りたいものです。
その時に困るのが、どうしても持たなければならないものの収納場所。クルマや家の鍵、小銭、身分証などを持つために、わざわざバックパックを背負うのも大げさだし……

そんな時に便利なのが、キーループ付きポケット。ウェスト後方、腰の部分に配置されているので、多少の重さがあってももたつくこともありません。

通常のパンツでは両腿の部分やお尻の部分にポケットがあることが多いのですが、足を動かすとポケットが大きく振られ、アクティブな動きを妨げてしまいます。そんなマイナスポイントを防いでくれる「痒いところに手が届く」ポケットです。

アウトドアウェアは、なるべく軽く、シンプルなものがいい。そんな考えがこのショーツのウェスト部分にも反映されています。リブもなく、すっきりとしたデザインですが、両サイドにゴムを入れ、ずり下がることもありません。コードロックはもとより、絞るひもさえない潔さが、軽快な走り、そして、快適な動きにつながります。

見た目は驚くほどシンプルなショーツですが、そのカッティングは考え尽くされています。後方ヒップ部分の生地が腿前面へと伸び、前面の生地と縫い合わされ、なめらかな曲面を形成。脚部の太さも、長さも、足の動きを妨げることのない、絶妙なサイズになっています。

「ちょっと長すぎて動きにくい」「ちょっとタイトできつすぎるのでは？」と、何を履いたらいいのかに悩んでいるランナーに、一度は履いてみてほしい、ベストなフォルムのショーツです。

1968年のイギリスで開催され、今まで続けられているオリジナルマウンテンマラソンという山岳レース。それに耐えうる商品を開発し作り続ける、というコンセプトを持つメーカーが満を持して発表したこのショーツ。

シンプルな中に細かな配慮を感じさせるその作りに、この商品にかけるメーカーの信念と情熱を感じることができるはずです。