ボタンやバックルのない、シンプルなウエストバンド。しっかりとした厚さがあり、ストレッチは小さ目。幅の広さも手伝って、サポート感のある仕上がり。
このウエスト周りには、さまざまな機能も備えられています。

まずはフロントの内側にある調節用のテープ。ウエストを一周する伸縮性のある平ゴムを、フロントの露出した部分で引けば、フィッティングの調整が可能。ただしストッパーなどはないので、簡単に結ぶなどして留めておく必要がありそうです。

左フロント部分には、小さな隠しポケットがひとつ。入口の幅はおよそ6.5㎝、深さは9㎝ほどで、ロッカーや部屋のキーを入れておくのにちょうどいいサイズ。

バックの右寄りには、斜めに配置されたファスナー付きポケットがひとつ。こちらはスマートフォンの特等席。斜めに配置されたファスナーが、後ろ手で開閉しやすく、しっかりと深さもあるので、うっかり落とす心配もありません。

右の太もも部分には、カーゴポケットがひとつ。こちらはファスナーのないオープンタイプで、深くフラットな形。何もはいっていなければ気づかないほどですが、ストレッチ性があるのである程度の収納力があり、手ぶらで行動する場面にはありがたい収納スペースになるでしょう。

そして、最大の特徴は、動きやすさと美しさのために徹底的に計算された、カッティングとパターンニングの技。よくあるストレッチタイツとは一線を隔すノローナならではのこだわりが詰まっています。

着用した様子を前から見ただけでは気づきませんが、バックスタイルを見ると、いくつものパーツを組み合わせてこのタイツができていることがわかります。

ウエスト以外のレッグ部分だけでも、パーツの数はなんと13。
太ももの内外に配されたサイドパネルに、ヒップから太ももの後ろをカバーするパーツ。そこから、ひざ裏の屈曲部分をカバーする四角いパーツを挟んで、ふくらはぎから足首までのパーツに繋がる形。以上片足6つのパーツに、クロッチが加わります。

素材自体のストレッチ性が高いので、もっと単純な作りでも充分にタイツとして成り立つはずなのですが、ここまでカッティングにこだわったのは、もちろん快適性と機能性のため。どんなアクティビティのどんな動きにも対応するために、人間工学に基づいた設計の結果、手間や縫製技術の負担が大きい、このような複雑なデザインが採用されたのです。

動きやすさだけでなく、スッキリときれいに見えるのも、このカッティングによるところが大きいでしょう。

通気性、速乾性に優れ、摩擦や引き裂きにも強い耐久性を備える素材は、リサイクルナイロンを50％以上使用した、サスティナブルなもの。ランニングやジムでのエクササイズなどの運動量の多い場面はもちろん、耐久性と動きやすさはクライミングにもぴったり。締め付け感がなく肌触りも心地いいので、ヨガやストレッチ、リラックスタイムにも快適に使えます。

女性にとっては特に、きれいに見えることも重要な要素。機能性に優れ、見た目にもカッコいいフルストレッチタイツで、トレーニングのモチベーションを上げていきましょう！