頭のまわりのフード部分がまるっとない、いわゆる寝袋と聞いて思い浮かべるデザインとは一風異なる〈NANGA UDDBAG 300HD〉。ウルトラライトハイキングにおいて、無駄を省くことで軽量化を狙うのは一般的なこと。そんな背景から人気を集めているのが、このキルト型と呼ばれる寝袋のカテゴリーです。
フード部分がないので、寒いのでは?と思うかもしれませんが、そこはダウンジャケットなどを着用することでカバー。防寒着を寝袋の一部として使用=兼用することで、その分の軽量化を図ろうというわけ。かさばりがちな寝袋ですが、そのおかげでかなりコンパクトになるのは大きなメリットです。










軽量化と効率化を手に入れるなら、
キルトスタイルの〈NANGA UDDBAG 300HD〉を
さらに、キルト型のメリットは、軽量・コンパクトなだけでなく、温度調整がしやすい、という点もあります。一般的なマミー型と呼ばれる寝袋は密閉度を高めることで、寝袋内の保温性を高めるように設計されていることがほとんど。一方で、このキルト型の場合は寒ければフルクローズ、暑ければジッパーを段階的に開け、最後は毛布のようにかけるだけ、という使い方ができます。足の方のジッパーを開けてベンチレーション的に使うということも可能。
また、背面部分は体重によってロフトが失われ、保温力が低下してしまうため、思い切って背面はエアマットなどに任せ、オープンにした寝袋を上部にかけることで保温力を維持するという使い方もOK。寝袋といえば、全身がすっぽり入って使う姿をイメージするかもしれませんが、使い方はもっと自由。「快適」を求めて試行錯誤してみるのも面白いものです。
これまで、こういったキルト型は多少快適性を失っても軽量化を優先したいという、ある種のユーザーの我慢を伴うアイテムでした。基本的にはドライな夏に夜間の冷え込みをカバーできる防寒着に最小限の保温力をプラスするという考え方で生まれたアイテムでした。しかし、今はダウンの質や縫製技術の向上により、これまでにない快適で気兼ねなく使えるモデルが登場してきています。
ウルトラライトハイキングだけでなく、マルチピックのロッククライミング(ときには数日をかけて岩山を登る)ような、軽量化を突き詰めるようなアクティビティでは進化をつづけ、新しい製品が開発されているんです。
〈NANGA UDDBAG 300HD〉においては、ボックスキルト構造を採用し、ダウンの保温性能を最大限に活かす工夫が施されています。表地と裏地の間に通気性のあるメッシュを配置、ダウンの片寄りを防ぐために配置されたボックス構造が保温力を高めてくれるんです。構造を見直すことで保温力を高めるNANGAの技術力と言えるでしょう。
使用されているダウンは770フィルパワーのスパニッシュダックダウン。こちらもNANGAならではの超撥水加工が施されているため、濡れが気になるシーンでも保温力をキープしてくれます。寝袋のもっとも大きな敵は濡れ。空気を含むことで保温力を発揮するダウンは、体から発する汗が結露し濡れることでロフトが減ってしまうと、ガクッと保温力が落ちてしまいます。そんなダウンのデメリットを解消してくれるのが、この超撥水加工なんです。
ちなみに〈NANGA UDDBAG 300HD〉は快適使用温度の下限は0℃という設定。山域や気温などにもよりますが、3シーズンの山行であれば対応可能な範囲。
キルト型の寝袋は、マミー型に比べると使用に多少のコツは必要になりますが、対応できる幅が広いため、様々なシーンで活躍してくれるアイテムと言えます。密閉性は劣るので冬よりも春〜秋がオススメ(もちろん使い方によっては冬でも使用可能)。
今となっては、ウルトラライトハイキングをターゲットとした軽量化に特化したアイテムであっても、一般的な登山でも安心して使うことのできるスペックや使いやすさを実現しているものもあります。軽さと保湿力を両立したキルトスタイルの寝袋を探しているのなら、〈NANGA UDDBAG 300HD〉はまさに最適解。快適性はもちろん、あらゆるシチュエーションでの野営をサポートしてくれるアイテムです。
商品詳細
ブランド |
NANGA(ナンガ) |
名称 |
UDD バッグ 300 HD |
快適使用温度 /下限温度 |
0℃ |
ダウン |
スパニッシュダックダウン90-10% (770FP) 超撥水加工 |
生地 |
15dnナイロンシレ撥水加工 |
内部構造 |
ボックスキルト構造 |
ダウン量 |
300g |
サイズ |
レギュラー |
カラー |
グレー(グレー) |
収納サイズ |
φ13×25cm |
総重量 |
約625g |