これ、何だかわかりますか? テントやタープを設営するときに使う、アルミペグ用のハンマーです。ペグハンマーと聞いて誰もが思い浮かべるのは、Tの字のように柄に対して横向きにヘッドが付いた、いわゆるトンカチの形。モデルによって多少の違いはあっても、こんな棒のような形のものはほかにはありません。テントのそばだとかアウトドアショップの店先にでも置いてない限り、これが何に使うものかがわかる人はいないのではないでしょうか。
既存のアイテムや常識にとらわれず、斬新なアイディアを形にする、muraco(ムラコ)は、金属加工会社が立ち上げたアウトドアブランド。テントやタープ、キャンピングギアを中心に、個性的で高品質、しかもスタイリッシュなアイテムで注目を浴びています。
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既成概念を覆すストレートな形。
軽量&スマートな、アルミ専用ペグハンマー
どこでペグを打つのかと考えてしまうような形ですが、先端のステンレス部分は、中央が丸くくり抜かれた面の裏側がフラットになっていて、ここがペグを打つための打撃面になります。 細身の形から一見叩きづらそうに思えるのですが、ペグを打つには充分な大きさ。アルミペグ専用なので、鋳鉄製のペグを打つような強度や重量は必要ありません。しかも、実際にハンマーを振ってみると、全体の重量は236gと軽いのに、スイングバランスがよくヘッドにスムーズにパワーが伝わって、少ない力でペグを打ちこむことができます。
ペグハンマーのもうひとつの役割が、ペグを抜くこと。打つ方はその辺に転がっている石などで代用することができますが、実はペグハンマーのありがたみがより感じられるのは、抜く作業のほうかもしれません。 通常のペグハンマーは、T字型のヘッドの片側に、くぎ抜きのようなくぼみや、ピンのような突起が付けられていて、それをペグに引っ掛けて引き抜くのですが、このハンマーに出っ張った部分はありません。これでしっかりと打たたれたペグを、どのようにして抜くのでしょうか?
細身のペグなら、先端の穴にペグを通して、揺するようにしながら抜いていきます。L字型のタイプなら、丸くくり抜かれたところにカギの部分を引っ掛けると、効率よく力をかけることができます。
先端の穴に入らないような太いペグなら、横からくぼみの部分でペグを掴むようにして揺すればOK。
厚みや断面の角度、面の曲がり具合など、さまざまな状況を計算して設計された、ステンレスヘッドの形状のおかげで、ペグの形状や地面から出ている部分の長さ、地面に刺さっている角度など、どのような状態でも難なく使えます。これひとつで、ペグと格闘する時間が大幅に減らせるに違いありません。
ヘッドをストレートにしたことの最大のメリットは、持ち運びが断然しやすくなったことでしょう。T字型のハンマーは、意外と収納しにくいのですが、ストレートヘッドならどこにでもすんなりと入り、テントやタープと一緒に束ねて運ぶこともできます。
ヘッドはステンレスですが、ハンドル部分は軽量なアルミ素材。これをリベットと金属製の接着剤を使って固定しています。万が一リベットが緩んでもヘッドがグラつかないように、内部にOリングを組み込んだ丁寧なつくりも、金属を知り尽くし、高い加工技術を持つ会社だからこその品質です。
持っているだけうでれしくなるような美しいデザインですが、単に見た目をカッコよくするために作られたものではありません。ムダをそぎ落とし、必要な機能をできるだけコンパクトに仕上げ、無骨で重くてかさばるペグハンマーの不満点を解消した結果の機能美なのです。削り出し技術のノウハウが あってこそできた、硬派なイケメン系ペグハンマー。ギアコレクションに追加してはいかがでしょうか。
商品詳細
ブランド |
muraco(ムラコ) |
名称 |
カラジャス ペグハンマー |
素材 |
ヘッド部 ステンレス 304 |
総重量 |
236g |
サイズ |
W5.5cm x L27.5cm |
原産国 |
日本 |
カラー |
Black |
備考 |
※鋳鉄製のペグにはご使用になれません。アルミペグ専用設計となりますので、お求めの際は十分ご注意ください。 |