皆さんはテントを選ぶ際、なにを基準に選んでいますか。
軽さ? それとも居住性の高さ? どちらを重視するかで悩んだり、状況に合わせてテントを使い分けている方もいると思います。
この相反する2つの要素を高い次元で併せ持つのが「ニンバスUL2テント」。
本体、フライ、ポールを合わせても、重量わずか1006gと超軽量。しかし、大人2人が余裕を持って使える高い居住性も兼ね備えており、長期に渡る山行でもストレスなく使うことができます。
じつはこれ、軽量かつスタイリッシュ、なのにハードな用途にも対応するウェア展開が人気のカリフォルニア生まれのブランド「MOUNTAIN HARDWEAR(マウンテンハードウェア)」が、密かに作り続けているULテントの系譜を受け継いだ最新モデルなんです。この注目テントの詳細を紹介します。















軽量で室内広々|2つの要素を兼ね備えたテント
2人用のダブルウォールで1kgを実現
大きな特徴といえば、やはり2人用で1kgという軽さでしょう。
しかも、軽量モデルにありがちなシングルウォールの非自立式ではなく、ダブルウォールの半自立式でこの数字を実現しているのだから驚きです。
テント本体は、15デニールのナイロンメッシュと、同じく15デニールのリップストップナイロンの薄く軽量な生地で構成されています。
フロア部分のみ、30デニールのSIL/PUリップストップナイロンを使い、強度を確保しています。
リップストップナイロンは、格子状にナイロン繊維を縫い込み、Rip(裂ける)ことをStop(食い止める)する特性があり、引き裂きにも強い素材です。
フライには、20デニールの防水SILリップストップナイロンが使われています。
フライが白いことには理由があり、あえて非染色にすることで、環境負荷を大きく軽減しているのです。また、同様の理由から難燃剤も使用されていません。
用途によってフロア部分の強度が気になる場合は、別売のフットプリントを追加することも可能です。
設営はフックでインナーを吊るすだけ
設営の簡単さも見逃せないポイントです。
ニンバスULは、独特な形状のY字型フレームを採用した半自立式。
半自立式と聞くと設営が難しそうなイメージですが、ポールを広げて先端3カ所をインナーに固定したら、あとはフック(Gフックアタッチメント)でインナーを吊るすだけでテントが簡単に立ち上がります。
あとはフライをかぶせて、8カ所ほどペグダウンすれば、設営は完了。
初めてテントを使う方でも、慣れてしまえば非常にスピーディに立てることができます。
室内はスペック以上に広く感じる
居住性と使い勝手もチェックしてみましょう。
インナーのサイズは、218×132cm(足元は107cm)と、2人が寝ならが足元に荷物を十分置ける広さです。入口は短辺側にあり、この軽さですが、奥行き69cmと前室もしっかり確保されているのはうれしい限り。
吊り下げ式の天井は、想像以上に高く、あぐらをかいて座っても頭をかがめなくていいほどです。
フロアはフチを立ち上がらせたバスタブのような構造なので、中に入ってみるとスペック上の数字よりもかなり広く感じます。
また、高さのあるバスタブは、雨の跳ね返りや冷気の浸入も防いでくれます。
インナーテントはメッシュ面が多く取られており(3/4メッシュ)風通しが良く、日本の蒸し暑い夏山でも快適に使える仕様です。春秋は標高が低めの山でなら問題なく使える、3シーズン対応テントに仕上がっています。
収納類は、天頂部にポケットとランタンループ、入口側の左右に小物用ポケットが設けられています。
重量的には2人用を1人で広々と使うのも選択肢
ニンバスULは、数ある軽量テントの中でも、軽さと居住性のバランスに優れたテントだと言えます。
稜線上での使用を想定した耐久性も併せ持っているので、夏山を中心に、軽快なテント泊縦走を楽しみたいけれど、シングルウォールの狭いテントで結露を我慢するのは嫌だと考えている方におすすめです。
スペックは2人用ですが、重量的には1人で広々と使うのも選択肢だと思います。
さらにスペック面以外に、スタイリッシュなフォルムも魅力のひとつ。
人とは違う実力派テントを探している方は、検討してみる価値ありのひと張りです。
サイズ
商品詳細
ブランド | MOUNTAIN HARDWEAR(マウンテンハードウェア) |
名称 | ニンバスUL2テント |
素材 | テント本体:15D ナイロンメッシュ / 15D リップストップナイロン(ナイロン100%) |
重量 | 1006g(最小重量920g)(目安) |
サイズ | 132cm × 287cm × 104cm(目安) |
カラー | 107(ホワイト) |
特徴 | ●超軽量のDAC Featherlight NFLポール |