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トランゴタワーGTX/WOMENS
¥63,800(税込)
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ライトグレー×ピンク / 36(23.1cm)
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LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

LA SPORTIVAの登山靴を代表するトランゴシリーズの最高峰〈TRANGO TOWER GTX®〉

創業は1928年。北イタリア・ドロミテ山麓に今でも本社をおき、自然に囲まれた土地で山靴に向き合い、開発・製造を続けている〈LA SPORTIVA〉。これまでも多くの登山家が〈LA SPORTIVA〉のシューズを履き、ヒマラヤをはじめとした難所登山に挑んできたことからも、山岳用のシューズブランドとしての高い信頼性があります。

今回ご紹介する〈TRANGO TOWER GTX®〉は、YAMAP STOREでは初となる〈LA SPORTIVA〉の「TRANGO(トランゴ)」シリーズのシューズとなります。ではまず〈LA SPORTIVA〉の登山靴にどのようなシリーズがあるのか見てみましょう。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

〈LA SPORTIVA〉の登山靴には、大きく3つのシリーズがあり、ヒマラヤ登山などに代表される高所登山用の「HIGH MOUNTAIN(ハイマウンテン)」シリーズ、冬靴を中心とした「NEPAL(ネパール)」シリーズ、そして汎用的な登山靴を揃えた「TRANGO(トランゴ)」シリーズがあり、今回ご紹介する〈TRANGO TOWER GTX®〉もそこに分類されます。

今でこそアウトドアショップに行けば数多くの登山靴が陳列されていますが、軽量アルパインブーツが各ブランドからまだ登場していない時代、岩稜にも対応できる硬いソールに柔らかく耐久性のある軽量のアッパー素材を組み合わせて「動きやすい登山靴」という新たな領域を切り開いたシリーズが〈LA SPORTIVA〉のTRANGOシリーズなのです。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

このシリーズの特徴を数式的に表すと「硬く安定したソール×(柔らかく軽いアッパー+可動域が広い足首周り)」。重い荷物を背負っての縦走や、時に登攀をともなう雪岩ミックスルートまで、幅広いマウンテニアリングに対応し、ソールに使われるゴムや樹脂素材、そしてアッパーに使われる化学繊維の技術開発と共に、次々と新しい製品が生み出されてきました。

そのTRANGOシリーズの中で、現在最もベーシックで汎用性が高い1足を挙げるとすれば、間違いなく〈TRANGO TOWER GTX®〉。90年以上に渡って登山靴を作り続けてきた〈LA SPORTIVA〉の技術と作り手のエネルギーが詰まったフラッグシップモデルであると言っても過言ではありません。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

ソールはアイゼンを装着することができる硬さもあるので、これから本格的に登山を初めてみたいという方には、アイゼン(※セミワンタッチ式アイゼンを装着可能)を使用した雪上歩きのデビューも見据え、是非お薦めしたいアルパインブーツです。

アッパーの保温性能を考えると厳冬期の雪山には適応しませんが、本格的な雪山デビューの前にまずはこの〈TRANGO TOWER GTX®〉を履いて残雪期の雪渓歩きなど、アイゼンを装着した雪上・氷上での歩行を経験してみると良いでしょう。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

では〈TRANGO TOWER GTX®〉の各所に搭載された機能に関して詳しく見ていきましょう。まずはアッパーに関して。アッパー素材を構成するナイロン糸は、オフィスなどに敷かれているタイルカーペット等にも使用される、擦り切れ・ヘタリ・熱・摩擦に強い糸が使用されています。

特に岩や草木との干渉が生じやすい甲や両側面には、軽量かつ耐摩耗性を考慮して開発された〈LA SPORTIVA〉独自の『HONEY-COMB GUARD™️』(六角形の模様に編み込まれたファブリック)が採用されています。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

ソールとアッパーの接合部に貼られたランドラバーも、シューズの耐久性に対して大きく貢献しています。砂利道や岩稜、渡渉や雪渓など、コンディションの悪いルートでの長時間歩行も想定し、アッパーが破損して穴が空くことが無いよう高強度ラバーで広範囲を補強しています。

特に爪先の先端部は、岩稜帯でのクライミング時の摩耗も想定し大きめにカバーされているので、そのような場面に直面した際も靴のことは気にせず登攀に集中することができるでしょう。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

また、ライニングには「GORE-TEX® Performance Comfort」を採用。ブーツ内のムレを効果的に排出しながら、外からの雨や水の浸入を防ぎます。ぬかるみ、渡渉、雪渓、水たまりなど、天候は晴れていてもトレイル上にはシューズが濡れる要因が色々とあります。

数日にわたる縦走でシューズ内部が濡れたまま歩き続けるのは不快であるばかりか、足にマメができたり冷えの要因にもなるため、防水透湿性のライニングを使っていることは、このようなアルパインブーツ選びの前提条件になりつつあります。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

素材以外にも〈TRANGO TOWER GTX®〉のアッパーに関してご紹介すべきポイントがあります。

それは〈LA SPORTIVA〉のハイカットブーツに共通して採用されている「3D FLEX SYSTEM」です。重い荷物を背負った際に大きな負担がかかりやすい足首をきっちりホールドしながら、登山において必要な可動域をサポートしてくれるシステムです。

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前後左右方向への足首の可動域が確保されることにより、様々な地面の傾斜に対してソール全体を地面に接地(フラットフッティング)させることができます。それにより不整地でのスリップや転倒を減らし登山中の安全性を高めると共に、長時間歩行時の疲労軽減にもつながります。

また、フラットフッティングがしやすいということは、アイゼンを着用して歩行する時にもメリットがあります。アイゼンの爪全体を雪氷面に当てることができるためアイゼンの歯を雪面に効かせやすく、雪上歩行におけるアドバンテージも高いと言えます。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

では、その可動域を確保する「3D FLEX SYSTEM」の仕組みをもう少し詳しくご紹介します。水色線で囲んだエリアに伸縮性が高い素材が使用されていて、足首の前後左右への倒れ込みに追従します。それだけでは足首が自由に動き過ぎてしまうので、アキレス腱の中央部分にその遊びを制御する支点が作られています。

その支点は「マルチダイレクションヒンジ」と呼ばれていて、足首のホールド感や安定感を損なわずに可動域を確保するための重要な役割を担っています。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

足首の可動域が高い分、その周辺部にはストレスがかかるため、足入れ部の形状やクッションにも工夫が凝らされていています。タン上部の両サイドは伸縮性のあるネオプレン素材を使って本体と繋げ、動きの大きい前方向への足首の動きにストレスなく追従しながらもシューズ内に異物が侵入するのを防ぐ構造になっています。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

この「3D FLEX SYSTEM」を正しく機能させるために1点だけ留意しなければならないポイントがあります。それは、一番上のフックまでしっかりと靴紐を締めておくことです。

登山者の中には足首の締め付けを嫌ってかハイカット部分の靴紐を緩めていたり、最上部のフックには靴紐も掛けずに歩いているのを見かけますが、先に説明した「マルチダイレクションヒンジ」は最上段のシューレースフックにも繋がっていて、そこにもテンションがかかることで機能するため、靴紐を最後までしっかりと締めていなければ効果が発揮されないのです。

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ちなみに、3段になっているシューレースフックも、よく見ると形状が2種類あります。足首の屈曲部にある最も下にあるフックは、靴紐を通してテンションをかけると一旦ロックされ、それよりも下の甲部分の靴紐がゆるまない構造になっています。

その上にある2段はロックが掛からない形状になっていて「3D FLEX SYSTEM」による前後左右への足首の倒れこみに連動してシューレースもあえて少し動く仕組みになっています。

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「歩く」や「登る」という動作において足首はそのたびに曲がる部分であるため、違和感や痛みを生じてしまっては歩くことに集中できません。〈LA SPORTIVA〉のハイカットブーツが長年に渡って支持されているのは、「運動性を損なわない」ということに留意しながら安定性を追求し生まれた数々の機能美がシューズのデザインに宿っているからとも言えます。

〈LA SPORTIVA〉が「3D FLEX SYSTEM」の仕組みに関する特許を取得したのが2002年。開発期間を含めれば1900年代から既に設計が始まっていたことになります。写真に写っているシューズは「トランゴ(TRANGO)」シリーズのファーストモデル〈TRANGO S〉ですが、〈TRANGO TOWER GTX®〉はその血筋を受け継いで進化した最新系と言えるでしょう。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

では、続いてソールに関しても見ていきましょう。アウトソールはソールラバー材の最高峰ともいわれるVibram®社の技術を採用しています。さまざまな路面コンディションにおいて優れたグリップ力を発揮する『Vibram® LA SPORTIVA CUBE』を開発し、この〈TRANGO TOWER GTX®〉にも採用しています。

ソールラバーの先端部分には「クライミングゾーン」を配置。爪先から母指球にかけての荷重ポイントを面で捉えることにより、ホールドが少ない岩稜やクサリ場などでの立ち込みをサポートし、岩場を登攀する際のグリップ性と安定感を高めてくれます。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

ラグ(アウトソールの凹凸)の形状/配列もVibram®社と共同開発した「IMPACT BRAKE SYSTEM(インパクトブレーキシステム)」のパターンを採用しています。

ラグパターンの工夫とラバー自体の粘性を利用して、下り坂でスピードをコントロールするブレーキ性能と、上り坂で確実に地面を捉えて蹴り出すトラクション性能、そして着地の際の衝撃吸収までも同時に行っています。まさに”システム”と呼べる仕組みが足裏で稼働しているのです。

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ミッドソールについても見ていきましょう。〈TRANGO TOWER GTX®〉を履くような山行では、比較的重い荷物を背負っての長時間歩行や岩場での登攀が想定されるため、そのようなシチュエーションに対応するミッドソールの弾力性やフリクションを計算し開発されています。

その〈TRANGO TOWER GTX®〉のソールを分解すると、上図のような構成になっています。

(1)TPU(熱可塑性ポリウレタン)素材のアイゼン装着用のコバ

(2)弾力性が低いPU(ポリウレタン)素材のミッドソール基盤

(3)弾力性が高く軽量なEVA(エチレンビニールアセテート)素材のクッション

(4)Vibram® LA SPORTIVA CUBEを採用したアウトソール

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

(1)は、アイゼンを装着する際に使用するコバです。本格的な冬靴には爪先側にもコバがついていてワンタッチアイゼンにも対応する構造になっていますが、〈TRANGO TOWER GTX®〉は踵部のみ。そのためアイゼンを選ぶ際には「セミワンタッチ」に対応するアイゼンを選びましょう。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

(2)の黄色い部分は、アッパーとアウトソールを繋ぎ留めているミッドソールの核となるパーツです。その素材自体にも弾力性があり、足裏を不整地の凹凸による突き上げから保護するクッションの役割を担っています。また登攀時における岩場での立ち込みに必要な硬さや反発力も計算されて設計されているので、多くの山岳エキスパートからも「絶妙な硬さ」という評価を受けています。

そして(3)のグレーの素材は、(2)よりも更にクッション性が高い素材で、歩行時に衝撃がかかりやすい土踏まず周辺と踵を手厚くサポートしています。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

平坦な道を歩くだけであれば、間違いなく柔軟性のあるソールのほうが歩きやすいのですが、登山道や岩場そして傾斜地を安定して歩くには、ある程度ソールの柔らかさを犠牲にしてでも足裏や足首が地面の凹凸に合わせてこねくり回されないようにするための適度な硬さも必要になります。

〈TRANGO TOWER GTX®〉は、岩場での登攀も視野に入れたシューズであるため、つま先部分で踏み込んだ時に体重を足裏全体で支え、ふくらはぎにかかる負荷を減らすことも考慮されています。ソールが柔らかすぎると脚の力を使って踏ん張る必要があり、特に背負っている荷物が重ければ筋肉へのダメージも少なくありません。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

ここまで〈TRANGO TOWER GTX®〉の特徴について色々と記載してきましたが、最後にこのシューズに適した用途について、改めて整理しておきましょう。

まずは厳冬期の雪山ではなく、春・夏・秋の3シーズン中心の登山用であること。そして、日本アルプスの山々をはじめとする標高2000mの岩稜帯を歩いたり登攀したり、雪渓や残雪が残るルートでアイゼンを使って踏破するような登山をしたいということであれば〈TRANGO TOWER GTX®〉は最適なシューズの1つと言えるでしょう。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

〈TRANGO TOWER GTX®〉をはじめ、このようなアルパインブーツは剛性の高い作りになっているので、自分の足型に慣らすだけでも時間が必要なため、購入直後に本番投入というのはお薦めできません。

まずは慣れた山のルートを長く歩き、岩があればその凹凸に足を置いてソールの硬さや反発力を足裏で感じてみましょう。また濡れた石の上でグリップ力を試してみたり、シューズを履いたままアイゼンの脱着を練習したり、ソックスの厚みに応じて靴紐の締め付けを変えてみたり・・と履き慣らしながら身体の一部として使える道具に仕立ていく必要があります。

メンテナンスもしながら扱えば長く付き合えるシューズなので、今後の登山の相棒に選んでみてはいかがでしょうか。

YAMAP RENTALを活用しよう

「実際に使ってみないと機能性などに不安がある」と感じる方たちのために、YAMAPは登山道具のレンタルサービス「YAMAP RENTAL」をご用意しています。「LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS」も、レンタルが可能。「今後も続けるかわからない」という方にも、ぜひご利用頂きたいサービスです。

サイズ表

EU 36 37 38 39 40

cm

23.1

23.7

24.3

24.9

25.5

※cm表記は実寸です。個人の足型や好み、モデルによっても変化する場合がございます。

商品詳細

ブランド

スポルティバ(LA SPORTIVA)

名称

トランゴタワーGTX/WOMENS

アッパー

高強度防水ナイロン6.6+ハニカムガード+フレックス・テック3

ライニング

GORE-TEX

ソール

Vibram社製CUBE用ソール

重さ(1/2ペア)

約610g

カラー

ライトグレー ベリー(ライトグレー×ピンク)

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LA SPORTIVAの登山靴を代表するトランゴシリーズの最高峰〈TRANGO TOWER GTX®〉

創業は1928年。北イタリア・ドロミテ山麓に今でも本社をおき、自然に囲まれた土地で山靴に向き合い、開発・製造を続けている〈LA SPORTIVA〉。これまでも多くの登山家が〈LA SPORTIVA〉のシューズを履き、ヒマラヤをはじめとした難所登山に挑んできたことからも、山岳用のシューズブランドとしての高い信頼性があります。

今回ご紹介する〈TRANGO TOWER GTX®〉は、YAMAP STOREでは初となる〈LA SPORTIVA〉の「TRANGO(トランゴ)」シリーズのシューズとなります。ではまず〈LA SPORTIVA〉の登山靴にどのようなシリーズがあるのか見てみましょう。

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〈LA SPORTIVA〉の登山靴には、大きく3つのシリーズがあり、ヒマラヤ登山などに代表される高所登山用の「HIGH MOUNTAIN(ハイマウンテン)」シリーズ、冬靴を中心とした「NEPAL(ネパール)」シリーズ、そして汎用的な登山靴を揃えた「TRANGO(トランゴ)」シリーズがあり、今回ご紹介する〈TRANGO TOWER GTX®〉もそこに分類されます。

今でこそアウトドアショップに行けば数多くの登山靴が陳列されていますが、軽量アルパインブーツが各ブランドからまだ登場していない時代、岩稜にも対応できる硬いソールに柔らかく耐久性のある軽量のアッパー素材を組み合わせて「動きやすい登山靴」という新たな領域を切り開いたシリーズが〈LA SPORTIVA〉のTRANGOシリーズなのです。

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このシリーズの特徴を数式的に表すと「硬く安定したソール×(柔らかく軽いアッパー+可動域が広い足首周り)」。重い荷物を背負っての縦走や、時に登攀をともなう雪岩ミックスルートまで、幅広いマウンテニアリングに対応し、ソールに使われるゴムや樹脂素材、そしてアッパーに使われる化学繊維の技術開発と共に、次々と新しい製品が生み出されてきました。

そのTRANGOシリーズの中で、現在最もベーシックで汎用性が高い1足を挙げるとすれば、間違いなく〈TRANGO TOWER GTX®〉。90年以上に渡って登山靴を作り続けてきた〈LA SPORTIVA〉の技術と作り手のエネルギーが詰まったフラッグシップモデルであると言っても過言ではありません。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

ソールはアイゼンを装着することができる硬さもあるので、これから本格的に登山を初めてみたいという方には、アイゼン(※セミワンタッチ式アイゼンを装着可能)を使用した雪上歩きのデビューも見据え、是非お薦めしたいアルパインブーツです。

アッパーの保温性能を考えると厳冬期の雪山には適応しませんが、本格的な雪山デビューの前にまずはこの〈TRANGO TOWER GTX®〉を履いて残雪期の雪渓歩きなど、アイゼンを装着した雪上・氷上での歩行を経験してみると良いでしょう。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

では〈TRANGO TOWER GTX®〉の各所に搭載された機能に関して詳しく見ていきましょう。まずはアッパーに関して。アッパー素材を構成するナイロン糸は、オフィスなどに敷かれているタイルカーペット等にも使用される、擦り切れ・ヘタリ・熱・摩擦に強い糸が使用されています。

特に岩や草木との干渉が生じやすい甲や両側面には、軽量かつ耐摩耗性を考慮して開発された〈LA SPORTIVA〉独自の『HONEY-COMB GUARD™️』(六角形の模様に編み込まれたファブリック)が採用されています。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

ソールとアッパーの接合部に貼られたランドラバーも、シューズの耐久性に対して大きく貢献しています。砂利道や岩稜、渡渉や雪渓など、コンディションの悪いルートでの長時間歩行も想定し、アッパーが破損して穴が空くことが無いよう高強度ラバーで広範囲を補強しています。

特に爪先の先端部は、岩稜帯でのクライミング時の摩耗も想定し大きめにカバーされているので、そのような場面に直面した際も靴のことは気にせず登攀に集中することができるでしょう。

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また、ライニングには「GORE-TEX® Performance Comfort」を採用。ブーツ内のムレを効果的に排出しながら、外からの雨や水の浸入を防ぎます。ぬかるみ、渡渉、雪渓、水たまりなど、天候は晴れていてもトレイル上にはシューズが濡れる要因が色々とあります。

数日にわたる縦走でシューズ内部が濡れたまま歩き続けるのは不快であるばかりか、足にマメができたり冷えの要因にもなるため、防水透湿性のライニングを使っていることは、このようなアルパインブーツ選びの前提条件になりつつあります。

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素材以外にも〈TRANGO TOWER GTX®〉のアッパーに関してご紹介すべきポイントがあります。

それは〈LA SPORTIVA〉のハイカットブーツに共通して採用されている「3D FLEX SYSTEM」です。重い荷物を背負った際に大きな負担がかかりやすい足首をきっちりホールドしながら、登山において必要な可動域をサポートしてくれるシステムです。

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前後左右方向への足首の可動域が確保されることにより、様々な地面の傾斜に対してソール全体を地面に接地(フラットフッティング)させることができます。それにより不整地でのスリップや転倒を減らし登山中の安全性を高めると共に、長時間歩行時の疲労軽減にもつながります。

また、フラットフッティングがしやすいということは、アイゼンを着用して歩行する時にもメリットがあります。アイゼンの爪全体を雪氷面に当てることができるためアイゼンの歯を雪面に効かせやすく、雪上歩行におけるアドバンテージも高いと言えます。

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では、その可動域を確保する「3D FLEX SYSTEM」の仕組みをもう少し詳しくご紹介します。水色線で囲んだエリアに伸縮性が高い素材が使用されていて、足首の前後左右への倒れ込みに追従します。それだけでは足首が自由に動き過ぎてしまうので、アキレス腱の中央部分にその遊びを制御する支点が作られています。

その支点は「マルチダイレクションヒンジ」と呼ばれていて、足首のホールド感や安定感を損なわずに可動域を確保するための重要な役割を担っています。

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足首の可動域が高い分、その周辺部にはストレスがかかるため、足入れ部の形状やクッションにも工夫が凝らされていています。タン上部の両サイドは伸縮性のあるネオプレン素材を使って本体と繋げ、動きの大きい前方向への足首の動きにストレスなく追従しながらもシューズ内に異物が侵入するのを防ぐ構造になっています。

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この「3D FLEX SYSTEM」を正しく機能させるために1点だけ留意しなければならないポイントがあります。それは、一番上のフックまでしっかりと靴紐を締めておくことです。

登山者の中には足首の締め付けを嫌ってかハイカット部分の靴紐を緩めていたり、最上部のフックには靴紐も掛けずに歩いているのを見かけますが、先に説明した「マルチダイレクションヒンジ」は最上段のシューレースフックにも繋がっていて、そこにもテンションがかかることで機能するため、靴紐を最後までしっかりと締めていなければ効果が発揮されないのです。

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ちなみに、3段になっているシューレースフックも、よく見ると形状が2種類あります。足首の屈曲部にある最も下にあるフックは、靴紐を通してテンションをかけると一旦ロックされ、それよりも下の甲部分の靴紐がゆるまない構造になっています。

その上にある2段はロックが掛からない形状になっていて「3D FLEX SYSTEM」による前後左右への足首の倒れこみに連動してシューレースもあえて少し動く仕組みになっています。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

「歩く」や「登る」という動作において足首はそのたびに曲がる部分であるため、違和感や痛みを生じてしまっては歩くことに集中できません。〈LA SPORTIVA〉のハイカットブーツが長年に渡って支持されているのは、「運動性を損なわない」ということに留意しながら安定性を追求し生まれた数々の機能美がシューズのデザインに宿っているからとも言えます。

〈LA SPORTIVA〉が「3D FLEX SYSTEM」の仕組みに関する特許を取得したのが2002年。開発期間を含めれば1900年代から既に設計が始まっていたことになります。写真に写っているシューズは「トランゴ(TRANGO)」シリーズのファーストモデル〈TRANGO S〉ですが、〈TRANGO TOWER GTX®〉はその血筋を受け継いで進化した最新系と言えるでしょう。

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では、続いてソールに関しても見ていきましょう。アウトソールはソールラバー材の最高峰ともいわれるVibram®社の技術を採用しています。さまざまな路面コンディションにおいて優れたグリップ力を発揮する『Vibram® LA SPORTIVA CUBE』を開発し、この〈TRANGO TOWER GTX®〉にも採用しています。

ソールラバーの先端部分には「クライミングゾーン」を配置。爪先から母指球にかけての荷重ポイントを面で捉えることにより、ホールドが少ない岩稜やクサリ場などでの立ち込みをサポートし、岩場を登攀する際のグリップ性と安定感を高めてくれます。

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ラグ(アウトソールの凹凸)の形状/配列もVibram®社と共同開発した「IMPACT BRAKE SYSTEM(インパクトブレーキシステム)」のパターンを採用しています。

ラグパターンの工夫とラバー自体の粘性を利用して、下り坂でスピードをコントロールするブレーキ性能と、上り坂で確実に地面を捉えて蹴り出すトラクション性能、そして着地の際の衝撃吸収までも同時に行っています。まさに”システム”と呼べる仕組みが足裏で稼働しているのです。

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ミッドソールについても見ていきましょう。〈TRANGO TOWER GTX®〉を履くような山行では、比較的重い荷物を背負っての長時間歩行や岩場での登攀が想定されるため、そのようなシチュエーションに対応するミッドソールの弾力性やフリクションを計算し開発されています。

その〈TRANGO TOWER GTX®〉のソールを分解すると、上図のような構成になっています。

(1)TPU(熱可塑性ポリウレタン)素材のアイゼン装着用のコバ

(2)弾力性が低いPU(ポリウレタン)素材のミッドソール基盤

(3)弾力性が高く軽量なEVA(エチレンビニールアセテート)素材のクッション

(4)Vibram® LA SPORTIVA CUBEを採用したアウトソール

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(1)は、アイゼンを装着する際に使用するコバです。本格的な冬靴には爪先側にもコバがついていてワンタッチアイゼンにも対応する構造になっていますが、〈TRANGO TOWER GTX®〉は踵部のみ。そのためアイゼンを選ぶ際には「セミワンタッチ」に対応するアイゼンを選びましょう。

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(2)の黄色い部分は、アッパーとアウトソールを繋ぎ留めているミッドソールの核となるパーツです。その素材自体にも弾力性があり、足裏を不整地の凹凸による突き上げから保護するクッションの役割を担っています。また登攀時における岩場での立ち込みに必要な硬さや反発力も計算されて設計されているので、多くの山岳エキスパートからも「絶妙な硬さ」という評価を受けています。

そして(3)のグレーの素材は、(2)よりも更にクッション性が高い素材で、歩行時に衝撃がかかりやすい土踏まず周辺と踵を手厚くサポートしています。

LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS

平坦な道を歩くだけであれば、間違いなく柔軟性のあるソールのほうが歩きやすいのですが、登山道や岩場そして傾斜地を安定して歩くには、ある程度ソールの柔らかさを犠牲にしてでも足裏や足首が地面の凹凸に合わせてこねくり回されないようにするための適度な硬さも必要になります。

〈TRANGO TOWER GTX®〉は、岩場での登攀も視野に入れたシューズであるため、つま先部分で踏み込んだ時に体重を足裏全体で支え、ふくらはぎにかかる負荷を減らすことも考慮されています。ソールが柔らかすぎると脚の力を使って踏ん張る必要があり、特に背負っている荷物が重ければ筋肉へのダメージも少なくありません。

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ここまで〈TRANGO TOWER GTX®〉の特徴について色々と記載してきましたが、最後にこのシューズに適した用途について、改めて整理しておきましょう。

まずは厳冬期の雪山ではなく、春・夏・秋の3シーズン中心の登山用であること。そして、日本アルプスの山々をはじめとする標高2000mの岩稜帯を歩いたり登攀したり、雪渓や残雪が残るルートでアイゼンを使って踏破するような登山をしたいということであれば〈TRANGO TOWER GTX®〉は最適なシューズの1つと言えるでしょう。

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〈TRANGO TOWER GTX®〉をはじめ、このようなアルパインブーツは剛性の高い作りになっているので、自分の足型に慣らすだけでも時間が必要なため、購入直後に本番投入というのはお薦めできません。

まずは慣れた山のルートを長く歩き、岩があればその凹凸に足を置いてソールの硬さや反発力を足裏で感じてみましょう。また濡れた石の上でグリップ力を試してみたり、シューズを履いたままアイゼンの脱着を練習したり、ソックスの厚みに応じて靴紐の締め付けを変えてみたり・・と履き慣らしながら身体の一部として使える道具に仕立ていく必要があります。

メンテナンスもしながら扱えば長く付き合えるシューズなので、今後の登山の相棒に選んでみてはいかがでしょうか。

YAMAP RENTALを活用しよう

「実際に使ってみないと機能性などに不安がある」と感じる方たちのために、YAMAPは登山道具のレンタルサービス「YAMAP RENTAL」をご用意しています。「LA SPORTIVA(スポルティバ)/トランゴタワーGTX/WOMENS」も、レンタルが可能。「今後も続けるかわからない」という方にも、ぜひご利用頂きたいサービスです。

サイズ表

EU 36 37 38 39 40

cm

23.1

23.7

24.3

24.9

25.5

※cm表記は実寸です。個人の足型や好み、モデルによっても変化する場合がございます。

商品詳細

ブランド

スポルティバ(LA SPORTIVA)

名称

トランゴタワーGTX/WOMENS

アッパー

高強度防水ナイロン6.6+ハニカムガード+フレックス・テック3

ライニング

GORE-TEX

ソール

Vibram社製CUBE用ソール

重さ(1/2ペア)

約610g

カラー

ライトグレー ベリー(ライトグレー×ピンク)

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