では、ここからは前モデルからのアップデートポイントも挙げながら、「LA SPORTIVA（ラ・スポルティバ ）/アカシャⅡ」の特徴について解説していきます。

前モデルから今回更新された主なポイントは、「Durability：耐久性」、「Protection：プロテクション」、「Breathability：通気性」の３点です。

シューレースの最下部から爪先にかけての甲のメッシュ素材と、その上に貼られた補強パッチの形状が前モデルから変更され耐久性が向上しました。また、甲部分を覆う立体的なメッシュ素材は、前モデルに比べて柔軟性と通気性が向上し、爪先部の激しい動きにも追従します。

足の甲を包み込むシューレース下のタンを含むアッパーは、シューズの内側でスリップオン形状になっていて、伸縮性のある素材でソックスのように足を覆いピッタリとフィットします。また、シューレースもリニューアルされ、アッパー素材の伸縮性を阻害することのない十分な伸縮性と耐久性がある環境配慮型のリサイクル素材を100%した仕様となりました。

外観においても最も大きく変更されたのは、アッパーのサイドパネル部分です。メッシュ素材の上に、多くの穴が空いた伸縮性のあるT P U（熱可塑性ポリウレタン）素材が圧着された構成になっています。前モデルに比べて開口部の面積が大きいため、足の両側面部からの通気性も向上しています。また、サイドパネルの上端とシューレースホールの根元がつながった設計により、靴紐を締めることによって中足部から踵にかけてのホールド感が得られる仕組みになっています。

よく見ないと分からない部分ではありますが、T P U素材によるラミネートは踵の両サイドまで回り込んでいて、ヒールカップの強度を保つための構造体となっています。なお、踵の背面中央部にはその補強を無くし、アキレス腱との干渉部を周囲に比べて柔らかくして逃げを作ることによって、踵のホールド感と足首の可動域の双方を考慮した工夫がなされています。

「LA SPORTIVA（ラ・スポルティバ ）/アカシャⅡ」のミッドソールやアウトソールの基本仕様は前モデルの「アカシャ」と同じです。アウトソールラバーは、グリップ性と耐摩耗性のバランスが良い「FRIXION® RED」が採用されています。

爪先の内側と踵の外側が、耐摩耗性に優れたコンパウンド（＝硬め）を使用していて、着地の際に地面を確実に捉えるためのスパイクの役割を担っています。それ以外のアウトソールの中央部は、より粘性の高いコンパウンド（＝軟らかめ）を使用し、滑りやすいトレイルの上り下りでグリップ力を発揮します。

アウトソールをよく見ると「IMPACT BRAKE SYSTEM（インパクトブレーキシステム）」というテキストが見つかるかと思います。これは、トレイルランニングシューズに限らず、「LA SPORTIVA（ラ・スポルティバ ）」の登山靴やアプローチシューズにも広く共通して採用されているラグの形状と配列パターンの考え方の総称です。

ラグの接地部分を斜めにカットし、それらを互い違いに配列することによって、登りでの駆動力、下りでのブレーキ、そして着地時の衝撃吸収を物理的に効かせる仕組みです。「LA SPORTIVA（ラ・スポルティバ ）/アカシャⅡ」のラグパターンは、前足部と後足部でラグの矢尻形状の向きが真逆に設定されていて、前足部は登りでのトラクションを、後足部は下りでのブレーキが効くようにカギ爪がセットされています。

ミッドソールに関しては、長距離用に開発されたトレイルランニングシューズと言うだけあり、とにかくクッション性が高いことが特徴です。「LA SPORTIVA（ラ・スポルティバ ）」の他のトレイルランニングシューズと比べても前足部（FOREFOOT：25mm）、そして踵部(HEEL：31mm)ともに最大級のソール厚であり、同ブランドの中では「厚底シューズ」と言っても良いでしょう。

ミッドソールが厚くクッション性も高いため、衝撃を吸収すると同時に地面からの反発を大きく受けます。その原理をうまく利用すれば少ないエネルギーで前に進む推進力を得ることができますがクッション性が大きい分、左右へのブレも生じるため、踵寄りの両側面に樹脂製のプレート（シューズの表にはその一部が見えています）を入れています。左右への倒れ込みを抑制しながら、ヒールカップをしっかりと自立させ、フィット感と安定感の双方を向上させています。

１日以上走り続ける長距離のウルトラトレイルでは、その間に足も浮腫んで来るため、そのボリュームの変化も見越した設定でシューズの設計が行われています。特に余裕求められる指先や甲の周りは、冒頭でも記載したように伸縮性の高い立体的なメッシュ素材が採用され、それを阻害しないようシューレースも追従して伸びるよう伸縮率が調整されています。

今でこそ多くのブランドが様々なスタイルのアウトドアシューズを製造・販売する時代になりましたが、90年以上前から北イタリアの山岳地帯で登山靴に向きあい、現在でも常に高度な技術で新しいプロダクトを提供してくれている孤高のアウトドアシューズブランド「LA SPORTIVA（ラ・スポルティバ ）」。

世界的ブランドになった今でも、ドロミテの山麓にある山間の小さな町に本社工場や開発センターを置き、様々なアウトドアアクティビティのフィールド、そして登山家やアスリートをはじめとするユーザーに寄り添ったモノづくりが行われています。

「LA SPORTIVA（ラ・スポルティバ ）/アカシャⅡ」は、そのような環境から生まれる「LA SPORTIVA（ラ・スポルティバ ）」の伝統と革新を足裏で感じられるトレイルランニングシューズです。

では、ここからは前モデルからのアップデートポイントも挙げながら、「LA SPORTIVA（ラ・スポルティバ ）/アカシャⅡ」の特徴について解説していきます。

前モデルから今回更新された主なポイントは、「Durability：耐久性」、「Protection：プロテクション」、「Breathability：通気性」の３点です。

シューレースの最下部から爪先にかけての甲のメッシュ素材と、その上に貼られた補強パッチの形状が前モデルから変更され耐久性が向上しました。また、甲部分を覆う立体的なメッシュ素材は、前モデルに比べて柔軟性と通気性が向上し、爪先部の激しい動きにも追従します。

足の甲を包み込むシューレース下のタンを含むアッパーは、シューズの内側でスリップオン形状になっていて、伸縮性のある素材でソックスのように足を覆いピッタリとフィットします。また、シューレースもリニューアルされ、アッパー素材の伸縮性を阻害することのない十分な伸縮性と耐久性がある環境配慮型のリサイクル素材を100%した仕様となりました。

外観においても最も大きく変更されたのは、アッパーのサイドパネル部分です。メッシュ素材の上に、多くの穴が空いた伸縮性のあるT P U（熱可塑性ポリウレタン）素材が圧着された構成になっています。前モデルに比べて開口部の面積が大きいため、足の両側面部からの通気性も向上しています。また、サイドパネルの上端とシューレースホールの根元がつながった設計により、靴紐を締めることによって中足部から踵にかけてのホールド感が得られる仕組みになっています。

よく見ないと分からない部分ではありますが、T P U素材によるラミネートは踵の両サイドまで回り込んでいて、ヒールカップの強度を保つための構造体となっています。なお、踵の背面中央部にはその補強を無くし、アキレス腱との干渉部を周囲に比べて柔らかくして逃げを作ることによって、踵のホールド感と足首の可動域の双方を考慮した工夫がなされています。

「LA SPORTIVA（ラ・スポルティバ ）/アカシャⅡ」のミッドソールやアウトソールの基本仕様は前モデルの「アカシャ」と同じです。アウトソールラバーは、グリップ性と耐摩耗性のバランスが良い「FRIXION® RED」が採用されています。

爪先の内側と踵の外側が、耐摩耗性に優れたコンパウンド（＝硬め）を使用していて、着地の際に地面を確実に捉えるためのスパイクの役割を担っています。それ以外のアウトソールの中央部は、より粘性の高いコンパウンド（＝軟らかめ）を使用し、滑りやすいトレイルの上り下りでグリップ力を発揮します。

アウトソールをよく見ると「IMPACT BRAKE SYSTEM（インパクトブレーキシステム）」というテキストが見つかるかと思います。これは、トレイルランニングシューズに限らず、「LA SPORTIVA（ラ・スポルティバ ）」の登山靴やアプローチシューズにも広く共通して採用されているラグの形状と配列パターンの考え方の総称です。

ラグの接地部分を斜めにカットし、それらを互い違いに配列することによって、登りでの駆動力、下りでのブレーキ、そして着地時の衝撃吸収を物理的に効かせる仕組みです。「LA SPORTIVA（ラ・スポルティバ ）/アカシャⅡ」のラグパターンは、前足部と後足部でラグの矢尻形状の向きが真逆に設定されていて、前足部は登りでのトラクションを、後足部は下りでのブレーキが効くようにカギ爪がセットされています。

ミッドソールに関しては、長距離用に開発されたトレイルランニングシューズと言うだけあり、とにかくクッション性が高いことが特徴です。「LA SPORTIVA（ラ・スポルティバ ）」の他のトレイルランニングシューズと比べても前足部（FOREFOOT：25mm）、そして踵部(HEEL：31mm)ともに最大級のソール厚であり、同ブランドの中では「厚底シューズ」と言っても良いでしょう。

ミッドソールが厚くクッション性も高いため、衝撃を吸収すると同時に地面からの反発を大きく受けます。その原理をうまく利用すれば少ないエネルギーで前に進む推進力を得ることができますがクッション性が大きい分、左右へのブレも生じるため、踵寄りの両側面に樹脂製のプレート（シューズの表にはその一部が見えています）を入れています。左右への倒れ込みを抑制しながら、ヒールカップをしっかりと自立させ、フィット感と安定感の双方を向上させています。

１日以上走り続ける長距離のウルトラトレイルでは、その間に足も浮腫んで来るため、そのボリュームの変化も見越した設定でシューズの設計が行われています。特に余裕求められる指先や甲の周りは、冒頭でも記載したように伸縮性の高い立体的なメッシュ素材が採用され、それを阻害しないようシューレースも追従して伸びるよう伸縮率が調整されています。

今でこそ多くのブランドが様々なスタイルのアウトドアシューズを製造・販売する時代になりましたが、90年以上前から北イタリアの山岳地帯で登山靴に向きあい、現在でも常に高度な技術で新しいプロダクトを提供してくれている孤高のアウトドアシューズブランド「LA SPORTIVA（ラ・スポルティバ ）」。

世界的ブランドになった今でも、ドロミテの山麓にある山間の小さな町に本社工場や開発センターを置き、様々なアウトドアアクティビティのフィールド、そして登山家やアスリートをはじめとするユーザーに寄り添ったモノづくりが行われています。

「LA SPORTIVA（ラ・スポルティバ ）/アカシャⅡ」は、そのような環境から生まれる「LA SPORTIVA（ラ・スポルティバ ）」の伝統と革新を足裏で感じられるトレイルランニングシューズです。