新しい水遊びの道具として注目されているパックラフト。とても軽量な空気で膨らませるボートで、収納時はバックパックに収まるサイズ感。様々なアクティビティと組み合わせやすい、身軽さをもったギアです。ここでは、そんなパックラフトに必要な、おすすめのギアをご紹介します。
アラスカ生まれのパックラフトですが、その人気はいまや世界中に飛び火して、メーカーも増えてきています。この「コアロ」は、ニュージーランドのメーカー。いくつか種類があるのですが、これは一番ベーシックなモデル。あまり見慣れないパックラフトというギアのディティールをご紹介します。







ニュージーランドで鍛えられた シンプルイズベターな艇
真横から見たフォルムはこんな感じです。左が前で右が後ろになります。後部にボリュームを持たせてあるのは、人の乗船位置などを考慮してバランスを取るためです。
チューブ部分には210デニールナイロンにTPUコーティングを施し、強度をアップ。縫い目にもしっかりとシームテープが巻かれているので、浸水の心配もありません。
川底などに接触することもあるフロア部分は、チューブよりも分厚い420デニールナイロンで強度をアップ。こちらもTPUコーティングがされています。重量は約3kgと、とても軽量です。
インフレータブル式のシートも付いていますので、快適な乗り心地。背もたれはありませんが、チューブ部分に寄りかかれるので問題なしです。
本体の前部4ヵ所に、このようなループが付いていて、ここにロープなどを通し荷物を固定します。トータルで100kgほどの積載量があるので、キャンプ道具はもちろん、自転車を載せて運ぶことも可能です。
誰でも簡単に短時間でセッティング完了!
パックラフトの持ち味のひとつである準備の簡単さ。ここからは、「コアロ」パックラフトの膨らませ方を、順を追ってご紹介します。
まずは、付属のインフレーションバッグを本体の空気注入口にしっかりとねじ込みます。
インフレーションバッグを、上下にハタハタと動かして、空気を取り込みます。
空気がある程度入ったら、上の開口部を手で握り、空気をパックラフトに押し込んでいきます。
それを何回か繰り返すと、写真のようにだいぶ形になってきます。
ある程度膨らんだら、インフレーションバッグを取り外し、本体のキャップを閉めます。この時、素早くやらないとせっかく入れた空気が抜けてしまうので注意。本体のキャップは上下2段階に分かれているので、この時は上は開けたままにしておきます。
そして、パックラフトをやさしくハグして、口でパンパンになるまで膨らませます。
最後にシート部分も口で膨らませたら完了。この後、いったん水に浸けて本体を冷まします。そうすると気圧の関係で若干しぼむので、再度、口でパンパンにしたら出来上がり。ここまでの所要時間は約10分。とっても簡単なのです!
「コアロ」は新しいブランドですが、先駆者たちの艇をよく研究していて、その完成度はかなりのもの。日本と気候が近いニュージーランドで開発されているので、日本の川との親和性も高そうです。価格も低めに設定されているので、これからパックラフトを始めるエントリー層にもピッタリ。今後さまざまなオプションも展開されていきそうなので、そちらにも期待したいところです。
パックラフトアイテム一覧
ブランド |
KOARO (コアロ) |
名称 |
パックラフト ベーシックプラス |
素材 |
チューブ:210 Dナイロン(TPUコーティング) 床面:420 Dナイロン(TPUコーティング) |
梱包寸法 |
20cm x 50cm |
重量 |
3kg |
カラー |
Green(グリーン) |
付属品 |
シート(取り外し可能)、膨張バッグ、4つの取り付けポイント、および修理キット |