ウエストをシェイプしたコンパクトなシルエットですが、全体的には程よいゆとりのあるレギュラーフィット。
裾の両サイドにも深めにスリットが設けられています。右肩の後ろには、リフレクターを兼ねたロゴを配置。

ベスト型のいいところは、軽さ、コンパクト性、腕の動きを妨げないなどがありますが、体温に大きく影響する体の中心部を効率的に暖める効果も重要なポイント。
微調整といいながら、この1枚をプラスすることで、体感温度はかなり変わるはず。

Tシャツなどの上に着るのはもちろん、フリースや薄手のインサレーションの上に重ねても、
シェルの下に着込んでもOK。レイヤリングの一部に自由に加えられます。

ユニークなのは、胸元のデザイン。バスト部分の切り替えの正体は、何と大型のポケット。
襟のスリットの部分に設けられたスナップボタンを開けると、左右の収納スペースにアクセスできます。

たとえば、スマートフォンの操作のために外したグローブの置き場所に困ることがありますが、そんな時にもこのポケットが活躍。脇にはさんでおいて、うっかり落してしまうことも防げます。
頻繁に出し入れする、汗拭き用のタオルやフェイスガードも、きっとここがベストポジションとなるでしょう。

裾のあたりにポケットを付ければいいようにも思いますが、上下運動の多いランニングシーンなどでは、荷物の重さや揺れを最小限に抑えるためにはこの位置がベター。
トレイルランニング用のバックパックが、ショルダーベルトを収納に使うのと同じ発想ですね。

朝晩で気温が変化しやすい季節は、もう1枚何か荷物に加えるかを悩むことも多いはず。
超軽量でコンパクトなこの1枚なら、バックパックの隅に入れておいても苦になりません。
また、ランニングシーンでの活用であれば、最低限必要なものを胸元に入れて出かけられます。
500㎖のソフトフラスクも入る、たっぷりサイズをうまく活用しましょう。

ウエストをシェイプした、ダボ付き感がなくきれいに着こなせるシルエット。
ランニングベストとして1枚で着ることもできますが、脇が広めに開いているので、カラフルなキャミソールやブラトップと組み合わせるのがおすすめです。

ちょっと技ありのユニークなベスト。通好みの使える1着を、レイヤリングに加えてみてはいかがでしょうか？