今回の別注パンツは、クライミングパンツとしての機能性はそのままに、ヒップともも周りにゆとりを持たせ、裾にかけて徐々に細くなるテーパードのシルエット。全体的にリラックス感のあるデザインですが、テーパードなので裾がもたつかず、足さばきをジャマしません。

ボトムスは着用する方の体型によって、合う合わないの差が出やすいアイテム。だからこそ、体型や好みに合わせて選べるように、ユニセックスの4サイズ（XS、S、M、L）から選べるようにしました。

ウエスト〜ももにかけてタックが入っているので、下腹部や太もものハリ感が目立ちにくいところが嬉しいポイント。身体のラインを拾わないので、バランスよく見える効果も。そのため「体型をカバーしたい」というお悩みを解決できるデザインにもなっているのでは、と思います。

股下の長さは、全サイズ共通。同じMサイズでも、162cmの方はフルレングス、178cmの方は9分丈といった丈感になります。

着こなしに軽やかさを出したい方は、あえてサイズを落としてクロップド丈にするのも◎。足元をちらっと見せることで、抜け感のあるスタイルが完成します。

もちろん、使い勝手だって手を抜いていません。右サイドにあるファスナー付きポケットには、スマホを入れておくのにちょうどいいポケットを。お尻のエクボの部分に配置することで、座ったときの干渉をなくしています。この角度がとにかく絶妙で、出し入れしやすく、とても使いやすいんです。ファスナー付きなので、スマホ以外にも落としたくないものを入れておくのに便利です。

左のバックサイドのポケットは入り口に小さいベルクロが付いた深めのスラッシュポケットにしているので、物の出し入れがしやすいデザインです。フロントポケットの裏地は柔らかいメッシュを採用し、通気性を確保しました。着用時にポケットがもたついて見えないところもポイントです。

ウエストは、ゴムとウェビングベルト仕様。紐を解いたり結んだりする必要がないので、片手でぱぱっと好みのフィット感に調整できます。これなら山ごはんをたらふく食べても窮屈にならず、トイレのときも楽ちん。
重量はXSサイズで225g、いちばん大きいLサイズでも263g。小ぶりなりんご1玉ほどの軽さです。

素材には、先進的な素材を手掛ける帝人フロンティア（株）が開発した、高い撥水性能をもつ「MINOTECH®（ミノテック®）」を採用。日本古来の雨具である蓑（みの）から着想を得て開発された機能素材で、イネが持つ撥水メカニズムを繊維で再現することで水滴を滑らせ、雨をよけます。

ここで注目すべき点は、裏面に撥水コーティング加工をしていないということ。糸と糸の間にある隙間を埋めないので、雨や水ははじきつつも通気性は損なわないという、大きな特長をもっています。

生地はとてもしなやかで、天然素材のようなサラッとした質感。ストレッチ性にも優れているので、しゃがんでも突っ張りません。ポリエステルなので、速乾性にも長けています。引き裂き強度は、通常パンツとして求められる数値の約2倍。クライミングパンツをルーツにもつグラミチのDNAを受け継いでいるわけですから、山でも安心して着用できるスペックになっています。

こうした機能性の高さもさることながら、YAMAPが掲げている“最新テクノロジーを使って自然を楽しむ”ことに親和性が感じられた点も、ミノテックを採用した理由のひとつです。

頂上を目指す登山、大自然のなかを歩くトレイル、野原で楽しむキャンプ。
十人十色のアウトドアスタイルに寄り添えるような、機能とデザインを備えたパンツに仕上がっています。

真夏のレジャーはサンダルと合わせてラフに、春先や晩夏のハイキングはシューズと合わせるなど、シーンや季節に合わせて軽快に履きこなしていただきたいパンツです。

高機能なのは大前提として、「登山ウエアにもこなれ感を求めたい」、「体型をカバーしやすいトレッキングパンツがほしい」、「山と街どちらでも着まわせるボトムスがほしい」。そんな方はぜひともこの1本を手にとっていただきたいです。

「YAMAP別注トレイルパンツ」があれば、山からタウンカジュアルまで、こなれ感のあるコーディネートが完成しますよ。