YAMAPが、あたらしく財布を作りました。
アウトドアにぴったりなだけでなく、長崎県佐世保市で福祉デザインに取り組む 「and.basic」とのダブルネームでの財布の登場です。
登山やアウトドアに使いやすい素材と、随所に光るこだわりの数々。
そして、何よりこの財布には、誰かに話したくなるようなストーリーがあります。
「and.basic」とのダブルネームだからこそ生まれた、こだわりの使いやすさとストーリーを、ひとつずつご紹介していきましょう。















丈夫で、軽く、水に強い。
コンパクトな財布、FIELD WALLET
アウトドアに最適な、たくさんのこだわり
FIELD WALLETは、「X-PAC」という素材を採用しています。X-PACは、強度、軽量性、防水性の三拍子が揃った優れもの。まさにアウトドアにぴったりの生地といえます。財布の重さはたったの14g。驚きの軽さでありながらも、その機能性は抜群です。
三角形が特徴的なコインルーム。ここが硬貨の受け皿になっていて、取り出すときには三角ポケットの中に落とすようにスライドさせます。(普段硬貨は、カード入れの裏の部分に収納します。)一見アクロバティックですが、慣れてしまうととても便利で、その扱いやすさに驚くことでしょう。
持ち物はなるべく軽く、コンパクトにしたい。きっと多くの登山者の方が思っているはずです。最近では世の中的にも、財布は小さいものが流行っていますよね。
このFIELD WALLETも、カードの数は最小限。3〜5枚を想定して作られています。
カードも滑り落ちにくいように、しっかりと縫製されているので、落ちてくる心配もありません。安心して持ち歩けます。
X-PACの素材は、強度と防水性に優れています。天気の変わりやすい山の中、急に雨が降ってきた場合や、水辺でのアクティビティでも、頼りになる財布です。
この軽さと機能性に慣れたら、きっと日常でもFIELD WALLETを使いたくなるはずです。
また、YAMAP × FOR GO/OD のダブルネームがほどこされたタグにも秘密が。一見不自然な位置にあるように思えますが、実はちゃんと意味があるんです。
・タグより短い: 1,000円札
・タグと同じ : 5,000円札
・タグより長い:10,000円札
日本のお札は、それぞれ長さが異なることをご存知でしょうか。
実はこのFIELD WALLET、タグの位置を頼りに、手に触れた感覚だけでお札の識別ができるのです。
もしかしたらこの機能、財布には必要ないのでは?と思う方もいるかもしれません。
なぜわざわざ、このような仕様にしたのか。
そこには、今回一緒にこのFIELD WALLETを制作した、and.basic代表の石丸さんの、大切な想いが込められていたのです。
障がいとアクティビティをつなげる
石丸徹郎 and.basic代表
引きこもりからの復帰支援企画を機に、若い世代の当事者に向けた就労支援の必要性を感じ福祉サービス事業所を開設。「働くこと」、「生きること」の自主性と多様性に挑戦できるサービスを提供。地域産業、地域観光に必要とされる福祉事業所の仕組みづくりや、障がい者×アウトドアをコンセプトとしたオリジナルブランドの展開など、福祉のラベルを外して競争力を持てる福祉デザインに取り組む。
and.basic代表、石丸さんは2年前に「FOR GO/OD PROJECT」を立ち上げました。
FOR GO/ODとは、forest & go outdoorを略したもの。このプロジェクトは、障がいとアクティビティを繋げ、自然遊びを通して豊かな生き方を考えるという思いのもとはじまりました。
石丸さんはこのプロジェクトについて、こう語ります。
”FOR GO/ODプロジェクトには、思いがあります。「forest=森」はもともと、人間にとっては未開の地でした。そして同時に、開拓の象徴でもあります。現在、障がいを持たれる方の働き方は限定されています。そんな世の中を、彼らと一緒に変えていきたいーー開拓していきたい。そして、新しい外の世界へ飛び出してほしい(「go outdoor」)。
だから僕は、彼らの集まる場所を作り、働く場所を作り、みんなと一緒にものづくりをしています。
FOR GO/ODの作るプロダクトは、難病、障がいを抱えて就労と向き合う人たちによって、ひとつひとつ丁寧に作られています。このFIELD WALLETも、そのひとつなんです。”
彼らの働く場のひとつ、MINATOMACHI FACTORY
財布の話に戻りましょう。
5000円札の長さに位置を合わせたタグは、目が不自由な方でも指先の感覚でお札が判別できるように。広いコインルームは、どんな人でもコインを識別しやすいように。またその軽さも、どんな方でも持ち歩くことができるようにと、一見アウトドアのためのような機能の裏にも、こういった意味があったのです。
石丸さんは、このFIELD WALLETから、気づきを感じてほしいと続けます。
”このFIELD WALLETを使うことで、彼らの感覚に触れてほしいんです。普段何気なくするお会計も、目が見えない人にとっては簡単ではありません。
日常でも山の中でも、当たり前が当たり前じゃないんだという気づきのきっかけを、1シーンでも作りたいと思っています。”
私たちYAMAPも、そんな石丸さんの思いに共感しました。
自然の中で、誰もが自分らしく生きる。そこには、障がいがあることや、年齢や性別、国境だって関係ありません。
このFIELD WALLETが、あなたのそんな気づきにより添うことができたなら。その思いはきっと、ひとつひとつ手作りをしている彼らにも届くはずです。
FIELD WALLETのパッケージにはこんなメッセージがあります。
”自然とともに過ごし、「生きること」と向き合う。未開の地へ足を踏み入れ、隔たりのない世界を開拓する。”
手に取っただけで「気づき」がある、FIELD WALLET。普段何気なく使う財布だからこそ、そのストーリーをより身近に感じられることでしょう。
機能的であたらしいだけでなく、思わず誰かに話したくなる。そんな財布はいかがでしょうか?
商品詳細
ブランド |
FOR GO/OD(フォレストアンドゴーアウトドア) |
名称 |
YAMAP別注フィールドウォレット |
素材 |
X-PAC 100% |
重量 |
14g |
サイズ |
折りたたんだ状態で 横 9.5cm × 縦 8.5cm、広げた状態で 横 19.3cm × 縦 8.5cm ※ 製品はひとつひとつ手作りで仕上げています。サイズは微妙に異なる場合がございます。 |
カラー |
ブラック(ブラック) |