最初にお断りしておきます。残念ながら、初めてテントを買おうと思う人には、この商品をおすすめできません。今持っているテントに何の不満もない人にも、さほど響くことはないでしょう。
これまでにはなかった新しい発想で作られたものなので、多くのテント泊の経験のなかで、「もっとこんなものがあったらいいのに」、「今のテントのこんなところに不満がある」など、はっきりとした使い方のイメージや比較対象がある人にこそ、このテントの価値がわかってもらえるはずだからです。
この商品が含まれる商品グループ
ツエルトとテントの隙間を埋める
ハードユースもおまかせの超軽量モノポールテント
カミナモノポール2は、年間を通して使うことができるシングルウォールの非自立型2人用山岳テント。重さ1㎏を下回る超軽量モデルです。テントの形状を構成するポールは1本だけを使用し、普通ならシングルウォールテントにはない前室を備えました。革新的で機能的、まさにツエルトとテントの隙間を埋める、新しい位置づけの幕営具です。
長期の縦走や難易度の高い登山など1gでも荷物を軽くしたいときに、真っ先に軽量化の対象となるギアが、総重量に対して大きな割合を占めるテント類。居住性を犠牲にして、軽量なフロアレスシェルターやビビィなどをテント代わりに使うこともありますが、特にツエルトを積極的に使うスタイルは、日本ではポピュラーな幕営法です。
しかしこれは、山を旅する手段としては、かなり上級者向き。快適に使えるように設営するには充分な技術と経験が必要ですし、雨が降れば浸水のリスクも免れません。
トレッキングポールを使って設営するタイプの超軽量テントなら、バスタブがあるため浸水の不安は軽減されますが、このようなモデルの多くは、軽量化を優先するために、ハードなコンディションで使うには生地やポールの強度に不安があったり、使用できる温度域が狭かったりで、携行性はツエルトにかなわず、居住性はテントに及ばないという、中途半端な印象が否めません。
そこで誕生したのが、カミナモノポール。一般的なULテントよりもハードな環境で使える安心感があり、ツエルトに近い軽さとコンパクト性を備え、設営がしやすく冬でも使える対候性を備えるもの、そんな理想を形にしたのが、独自の非対称モノポール構造です。
通常は2本のポールをクロスさせるところ、カミナモノポールは斜めに1本のポールがあるだけ。
不足するポールの役割を補うのが、超高強力ポリエチレン製のイザナステープです。以前はダイニーマと呼ばれていたこのテープは、非常に強力で保水しにくく、濡れても伸びることがないため、補強材としてポールの代わりに使うことで、強度を落とさずに大幅な軽量化を実現しました。
ポールが作り出すドーム型の空間は、ツエルトには成しえない、通常のテントに遜色のない内部空間を作り出します。
非対称の特殊な構造によって、シングルウォールながら前室を備えたことで、脱いだ靴を置く場所がないという悩みからも解消され、室内を有効に使うことが可能。入口はダブルファスナーのメッシュ付き、背面にはメッシュ付きのベンチレーターも備え、換気や通気もテント同様に行なえます。
ボディは、30dの高強度ナイロンリップストップに、防水透湿コーティングを施したオリジナルの新素材。ツエルトやテントで多くの実績を持つ「素材のファイントラック」ならではの技術で、シングルウォールの弱点である結露の発生を大幅に軽減しました。
そして、気になるのが設営方法。非自立式ではありますが、テントやツエルト、タープなどの扱いに慣れた人なら、設営はさほど難しくはありません。
基本の設営方法は、先に四隅をペグダウンしてからポールをスリーブに差し込み、対角線上をペグダウン。
ポールスリーブの片側は袋状に閉じられているので、ポールを差し込んだらテンションをかけて、片方をグロメットに差し込むだけ。慣れれば2~3分で設営できます。
先にポールをスリーブに通してグロメットに差し、ポールの対角線側2か所のガイラインをペグダウンすれば、ミニマムな状態での設営ができます。
充分な耐風性を確保するためには9カ所のペグダウンが推奨されていますが、雨の中での設営などの場合、まずは2本だけのペグダウンで簡易的に立てたテントに荷物を入れて、用意を整えてからすべてをペグダウンすることもできるでしょう。
しかも、付属のポールを使わずに、トレッキングポール2本やロープを使った設営も可能。このあたりの汎用性は、ツエルトの特性を強く引き継いでいるといえるでしょう。
パッキングサイズは、ちょうど10.5インチサイズのiPad Airに厚みを付けたようなサイズ感の、四角いお弁当箱スタイル。一般的な円柱状の収納に比べてデッドスペースができにくく、スムーズに荷物に収まります。
総重量は990g。専用のフットプリントも用意されているので、必要に応じてプラスすることもできます。比較的安定した状況が見込めるのなら、設営方法に合わせてペグやガイラインを省略すれば、最小870gまで軽量化が可能です。
テントでの時間もゆったり充実して過ごすことを優先するのなら、本格的なテントのほうが適しているでしょう。自立式のテントの設営に不安がある、少しでも広いスペースがあるほうがいい、または厳冬期の山岳エリアに行くのなら、より設営が簡単でオプションの追加も豊富なカミナドーム2をおすすめします。
一方で、すべての装備を背負って何日も歩くような山行や、天候の影響が少ない状況なら、カミナモノポールで軽快に歩けることのアドバンテージは大きくなります。結露も少なく設営もしやすいので、非自立式のテントに挑戦したいなどにもおすすめです。
今までになかった隙間を狙った新発想のテント。軽量コンパクト性を存分に発揮しながら、悪条件にも耐える強さも備えます。メインテントのほかに、2張目のサブテントとして手に入れてみてはどうでしょうか。状況に合わせてテントを使い分けられるのは、上級者の証。道具として愛せるマニアックな一面に、とりこになる人が続出する予感です。
商品詳細
ブランド | finetrack(ファイントラック ) |
名称 | カミナモノポール2 |
素材 | 本体:30d66ナイロンリップストップPU防水透湿コーティング、耐水圧1000mm、透湿性6000g/㎡・24h A-1法(初期値) |
サイズ | 設営サイズ:間口210×奥行120×高さ103cm |
重量 | 最小重量870g(本体・ポール・ガイライン2本・ペグ2本)+120g(ガイライン2本・収納袋・ペグ7本含む) |
カラー | OG(オレンジ) |
原産国 | 日本 |
特徴 | 超軽量性とコンパクト性、さらにオールシーズン使用(※厳冬期の山岳エリアでは、保温性を補う冬期オプションのある「カミナ™ドーム」をおすすめします。)に十分な耐風、耐候性と快適な居住性を両立。
※カミナTMモノポールを設営するためには、最低2か所のペグダウンが必要です。さらに厳しいコンディションで使用する場合は、9か所のペグダウンを推奨しています。 |
ツエルトとテントの隙間を埋める
ハードユースもおまかせの超軽量モノポールテント
最初にお断りしておきます。残念ながら、初めてテントを買おうと思う人には、この商品をおすすめできません。今持っているテントに何の不満もない人にも、さほど響くことはないでしょう。
これまでにはなかった新しい発想で作られたものなので、多くのテント泊の経験のなかで、「もっとこんなものがあったらいいのに」、「今のテントのこんなところに不満がある」など、はっきりとした使い方のイメージや比較対象がある人にこそ、このテントの価値がわかってもらえるはずだからです。
カミナモノポール2は、年間を通して使うことができるシングルウォールの非自立型2人用山岳テント。重さ1㎏を下回る超軽量モデルです。テントの形状を構成するポールは1本だけを使用し、普通ならシングルウォールテントにはない前室を備えました。革新的で機能的、まさにツエルトとテントの隙間を埋める、新しい位置づけの幕営具です。
長期の縦走や難易度の高い登山など1gでも荷物を軽くしたいときに、真っ先に軽量化の対象となるギアが、総重量に対して大きな割合を占めるテント類。居住性を犠牲にして、軽量なフロアレスシェルターやビビィなどをテント代わりに使うこともありますが、特にツエルトを積極的に使うスタイルは、日本ではポピュラーな幕営法です。
しかしこれは、山を旅する手段としては、かなり上級者向き。快適に使えるように設営するには充分な技術と経験が必要ですし、雨が降れば浸水のリスクも免れません。
トレッキングポールを使って設営するタイプの超軽量テントなら、バスタブがあるため浸水の不安は軽減されますが、このようなモデルの多くは、軽量化を優先するために、ハードなコンディションで使うには生地やポールの強度に不安があったり、使用できる温度域が狭かったりで、携行性はツエルトにかなわず、居住性はテントに及ばないという、中途半端な印象が否めません。
そこで誕生したのが、カミナモノポール。一般的なULテントよりもハードな環境で使える安心感があり、ツエルトに近い軽さとコンパクト性を備え、設営がしやすく冬でも使える対候性を備えるもの、そんな理想を形にしたのが、独自の非対称モノポール構造です。
通常は2本のポールをクロスさせるところ、カミナモノポールは斜めに1本のポールがあるだけ。
不足するポールの役割を補うのが、超高強力ポリエチレン製のイザナステープです。以前はダイニーマと呼ばれていたこのテープは、非常に強力で保水しにくく、濡れても伸びることがないため、補強材としてポールの代わりに使うことで、強度を落とさずに大幅な軽量化を実現しました。
ポールが作り出すドーム型の空間は、ツエルトには成しえない、通常のテントに遜色のない内部空間を作り出します。
非対称の特殊な構造によって、シングルウォールながら前室を備えたことで、脱いだ靴を置く場所がないという悩みからも解消され、室内を有効に使うことが可能。入口はダブルファスナーのメッシュ付き、背面にはメッシュ付きのベンチレーターも備え、換気や通気もテント同様に行なえます。
ボディは、30dの高強度ナイロンリップストップに、防水透湿コーティングを施したオリジナルの新素材。ツエルトやテントで多くの実績を持つ「素材のファイントラック」ならではの技術で、シングルウォールの弱点である結露の発生を大幅に軽減しました。
そして、気になるのが設営方法。非自立式ではありますが、テントやツエルト、タープなどの扱いに慣れた人なら、設営はさほど難しくはありません。
基本の設営方法は、先に四隅をペグダウンしてからポールをスリーブに差し込み、対角線上をペグダウン。
ポールスリーブの片側は袋状に閉じられているので、ポールを差し込んだらテンションをかけて、片方をグロメットに差し込むだけ。慣れれば2~3分で設営できます。
先にポールをスリーブに通してグロメットに差し、ポールの対角線側2か所のガイラインをペグダウンすれば、ミニマムな状態での設営ができます。
充分な耐風性を確保するためには9カ所のペグダウンが推奨されていますが、雨の中での設営などの場合、まずは2本だけのペグダウンで簡易的に立てたテントに荷物を入れて、用意を整えてからすべてをペグダウンすることもできるでしょう。
しかも、付属のポールを使わずに、トレッキングポール2本やロープを使った設営も可能。このあたりの汎用性は、ツエルトの特性を強く引き継いでいるといえるでしょう。
パッキングサイズは、ちょうど10.5インチサイズのiPad Airに厚みを付けたようなサイズ感の、四角いお弁当箱スタイル。一般的な円柱状の収納に比べてデッドスペースができにくく、スムーズに荷物に収まります。
総重量は990g。専用のフットプリントも用意されているので、必要に応じてプラスすることもできます。比較的安定した状況が見込めるのなら、設営方法に合わせてペグやガイラインを省略すれば、最小870gまで軽量化が可能です。
テントでの時間もゆったり充実して過ごすことを優先するのなら、本格的なテントのほうが適しているでしょう。自立式のテントの設営に不安がある、少しでも広いスペースがあるほうがいい、または厳冬期の山岳エリアに行くのなら、より設営が簡単でオプションの追加も豊富なカミナドーム2をおすすめします。
一方で、すべての装備を背負って何日も歩くような山行や、天候の影響が少ない状況なら、カミナモノポールで軽快に歩けることのアドバンテージは大きくなります。結露も少なく設営もしやすいので、非自立式のテントに挑戦したいなどにもおすすめです。
今までになかった隙間を狙った新発想のテント。軽量コンパクト性を存分に発揮しながら、悪条件にも耐える強さも備えます。メインテントのほかに、2張目のサブテントとして手に入れてみてはどうでしょうか。状況に合わせてテントを使い分けられるのは、上級者の証。道具として愛せるマニアックな一面に、とりこになる人が続出する予感です。
商品詳細
ブランド | finetrack(ファイントラック ) |
名称 | カミナモノポール2 |
素材 | 本体:30d66ナイロンリップストップPU防水透湿コーティング、耐水圧1000mm、透湿性6000g/㎡・24h A-1法(初期値) |
サイズ | 設営サイズ:間口210×奥行120×高さ103cm |
重量 | 最小重量870g(本体・ポール・ガイライン2本・ペグ2本)+120g(ガイライン2本・収納袋・ペグ7本含む) |
カラー | OG(オレンジ) |
原産国 | 日本 |
特徴 | 超軽量性とコンパクト性、さらにオールシーズン使用(※厳冬期の山岳エリアでは、保温性を補う冬期オプションのある「カミナ™ドーム」をおすすめします。)に十分な耐風、耐候性と快適な居住性を両立。
※カミナTMモノポールを設営するためには、最低2か所のペグダウンが必要です。さらに厳しいコンディションで使用する場合は、9か所のペグダウンを推奨しています。 |