エバーブレス３Dは、エバーブレスコーティングを中心に外側にはストレッチ性能を持つアウター生地を、内側に特殊な配合で立体化した3Dドットを施した、2.5層構造となっています。

アウター生地と中間膜、インナー生地という３層構造を持つ防水透湿生地よりも、薄く軽く仕上げられているのが特徴です。メンズのMサイズで約250グラムという軽さで、折りたたんで付属のスタッフサックに入れれば、片手に収まるほどのコンパクトなサイズになります。

そして、水を含みがちなインナー生地を排しているので、水切れが非常によく、濡れても重くなりにくいという利点も。雨の日はもちろん、その水切れのよさを生かして沢登りなどのウォーターアクティビティーでも活躍してくれるはずです。

驚異的なストレッチ性能を持つこのジャケット。その性能をより生かすために、旧モデルのパターンを刷新して動きやすさをさらに向上させています。肩から肘にかけての腕まわりでは、脇下にマチを入れて腕上げをよりよくし、肘下には摘み縫いをして腕のカーブに沿うようになっています。

腕をあげたり腰をひねったりといった上半身の動きに追随することで、生地のつっぱり感や裾のずり上がりなどを軽減させています。

生地そのものに高い透湿性能があるこのジャケットですが、暑い時期や激しい動きをした時にはどうしても蒸れを感じてしまうことも。そんなときに便利なのが、脇下から脇腹にかけて左右に配置された大型ベンチレーションシステム。ここを開ければ、中に溜まった蒸れた空気を素早く外に放出し、新鮮な空気を取り入れることができます。

左胸にはほどよい大きさのポケットを配置。アクセスもよく、ちょっとしたものを入れておくのに便利です。開口部にはジッパーがついているので、中に入れたものを落とす心配もありません。

前面をフルオープンできるジッパーの上部には、ジッパータブを収納できるチンストラップが。タブが顎にあたり不快に感じることを回避してくれます。

このジャケットのフードはやや大きめにできていて、ヘルメットをつけたままでもフードをかぶることができます。後頭部にあるゴム製ドローコードを引けば、顎から後頭部にかけてワンタッチで調節が可能。

フードを使わないときは、このドローコードについたフックを首の後部にあるループに止めれば、くるくると丸めたフードを立て衿のような状態に保つことができます。新たに開発されたこの収納システムは、シンプルながら行動中も邪魔にならない優れたディテールです。

軽さに驚異的なストレッチ性、高い防水透湿性能と優れた水切れのよさを備えたこのジャケット。雨の日に切るレインウェアというジャンルを超えて、沢登りや残雪期の登山など、季節もシチュエーションも選ばない、オールマイティーに活躍してくれるジャケットとなっています。

レインウェアに、冬用のアウターに、ウィンドブレーカーに、ウォータースポーツのジャケットに……と、ついつい増えてしまいがちなアウター、ジャケット類。ですが、このエバーブレスレグンジャケットさえあれば、もう、ほかのジャケットはいらなくなってしまうかもしれません。