国産アウトドアブランド「finetrack(ファイントラック)」が誇る「エバーブレスフォトンジャケット」は、2012年の発売以来、多くの登山者から支持を集めてきたロングセラーのレインウェアです。
長年愛され続けている理由は、他に類を見ない独自の機能、優れた透湿性、そして驚異的なストレッチ性。この3点に集約されます。透湿性とストレッチ性は想像がつくかもしれませんが、「独自の機能」とは何か?
本記事では、この春に実施されたリニューアルポイントとあわせて、レインウェアとしての実力、独自の機能をそれぞれ深掘りしながら、「エバーブレスフォトンジャケット」の魅力に迫ります。






























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ファイントラックの防水透湿レインウェア「エバーブレスフォトン」がリニューアル!蒸れずに動きやすい定番のレインジャケット
この春注目のアップデート・YKKと開発した新型止水ファスナー「AquaGuard Tightened(アクアガード タイトゥンド)」
まず注目したいのは、2025年春に採用された新型止水ファスナー。
レインウェアに求められる耐水圧は、一般的に10,000mm以上が目安とされています。これに対し、エバーブレスフォトンジャケットの耐水圧は20,000mm以上。雨が激しく降る環境でも、しっかりと体を守ってくれます。
しかし、ファスナー部分は構造上、水の侵入を防ぎにくいのが実情。そのため、多くの製品ではファスナー裏にフラップを設けて止水性能を補っています。
今回、ファイントラックが採用した「アクアガード タイトゥンド」は、YKKと共同開発した最新の止水ファスナー。左右のテープが密着する構造で高い止水性を実現し、フラップの省略を可能にしました。これにより、スライダーが生地を噛むトラブルが減り、着心地も向上しています。
このファスナーは2020年に開発がスタートし、ファイントラックの企画担当者が当初から強く要望していたもの。2022年の初期プロトタイプからテストを重ね、ようやく今季の製品化に至りました。
耐久撥水加工と裏地変更で、ハードユースでも性能が持続
登山用レインウェアは、雨などの外からの水分をシャットアウトする防水性と、体から出る汗や湿気を逃がしてムレを防ぐ透湿性を備えていることが大前提。しかし、防水素材は生地が硬く伸縮性に乏しいために、着心地がいいとはいえないことが課題でした。そこでファイントラックが独自に開発したのが、驚くほど伸びる防水透湿素材「エバーブレス」です。
レインウェアは、生地が水を弾かなくなると水蒸気が通り抜けるメンブレンの孔が水膜で覆われてしまい、透湿性が損なわれるばかりか、ウェア内に湿気がこもることで結露が発生しやすくなり、自身の汗で体を濡らしてしまうことにもつながります。
それを防ぐために、「エバーブレスフォトンジャケット」は、生地の表面と裏面に耐久撥水加工を実施。2025年のリニューアルでは、裏地に使われるニット糸の太さを15デニールから20デニールに変更。これにより、耐久性と透湿性のバランスがさらに向上しました。
裏地に使われる糸の変更に伴い、生地全体の設計も改良。耐水圧保持率は20,000回のストレッチテストでもほぼ100%をキープ。摩耗試験(30,000回)後も、約80%の耐水性能を保持することが確認されています。
独自のベンチレーションで蒸れを軽減
ここからは、ファイントラック独自のユニークな機構を見ていきましょう。
左胸のファスナーはiPhone 14をケース付きで収納可能なストレージポケット。右胸の内側にも同様のポケットがあります。
両サイドのファスナーも同じく収納用のハンドポケットかと思いきや、開けるとまさかの生地が貫通するだけ。これは“リンクベント”と名付けられたウェア内を換気するための独自のベンチレーション機能です。
一般的にベンチレーションは脇下にあることが多く、バックパックのショルダーハーネスに干渉して、開閉しづらい欠点がありました。そこで、換気口の位置を前身頃の両側に変更することで、ファスナーの操作性を向上。ウェア内の温度を、すばやく行動に適した状態へ近づけることができます。
音を聞き取りやすいヘルメット対応フード
北アルプスで「山岳ヘルメット着用奨励山域」が指定されてから、クライマー以外の登山者もヘルメットを被る機会が増えました。それに伴い、フードはヘルメットの上から被れる大きさで設計。被り心地は後頭部のドローコードを引くだけで調整でき、ヘルメット着用時も未着用時も頭に簡単にフィットさせることができます。
また、落石などの危険を回避するうえで、音は重要な情報源。フードを被った状態でも周囲の音を聞き逃さすことのないように、後頭部ドローコードの近くに2箇所、小さな「音抜け穴」があけられています。
グローブがくっつかない袖口タブ
強い風で生地がバタつくのを防ぐ袖口のクロージャータブにも、独自のこだわりが垣間見えます。タブのオス側に注目すると、鈎状の硬い繊維が無数に生え揃う一般的な作りではなく、柔らかい棒状の突起物が規則的に並んでいるのが分かります。
この珍しいパーツを採用した理由は、ニットやフリース製のグローブをはめた状態でタブを操作するときに、手がオス側の面にくっついてしまうストレスを軽減するため。ためしにウールの手袋を着けた状態で触ってみても、タブに手が貼り付く様子はほとんど見られませんでした。
10,000g/㎡/24hの透湿性で蒸れを軽減
レインウェアとしての実力も確かなもの。
「エバーブレスフォトンジャケット」の性能は、「A-1法」と呼ばれる測り方で計測されています。「A-1法」は、外側から内側へ透過する水蒸気の量を確かめるテスト方法で、実際の着用シーンに則した透湿性を測定しやすいことで知られています。
テストの結果、「エバーブレスフォトンジャケット」が備える10,000g/㎡/24hという数値は、製品(生地)1㎡あたり、1日(24h)で10,000g(10kg)の水蒸気の汗を透過する(外に出す)能力があることを表しています。
フィールドで着たまま行動し続けたときの蒸れにくさは、巷の評判を見れば明らか。ダイレクトにウェア内の換気を促すリンクベントと相まって、ドライな状態を保ったまま行動しつづけることが可能です。
100%以上のストレッチ性でどんな場面でも動きやすい
岩場やはしごの登り降り、鎖場を通過するときなど、ひとつのミスが致命傷になるリスクの高い場面では、体の動きを妨げないウェアの伸縮性が重要です。「エバーブレスフォトンジャケット」は、パターン設計を緻密に計算しながら生地自体にストレッチ性をもたせることで、ストレスの少ない滑らかな動きを可能にしています。
生地がもつ伸縮率は、縦が約107%、横が約117%。実際に着たまま腕を伸ばしたり背中を丸めたりしてみると、並のソフトシェルよりストレッチ性に優れる印象があり、生地がつっぱる感覚はまったくありません。
伸縮性のないレインウェアは、動きやすくするために可動域に余裕をもたせる必要があり、どうしてもゆったり目のシルエットにならざるを得ませんでした。しかし、「エバーブレスフォトンジャケット」は、動きに合わせて驚くほどスムーズに伸びるので、細身のすっきりしたシルエットで見た目もかっこよく、強風でバタついたり、もたついて動きを邪魔したりということもありません。
軽量コンパクトで持ち運びにも便利
軽さとコンパクトさは、3レイヤー防水透湿素材のレインウェアとしては最高レベル。収納用スタッフサックも付属し、持ち運びにも便利です。
もしもの時に備えて、頼れるレインジャケットを常備することをお忘れなく。
レインウェアと呼ぶには万能すぎる、伸びて動けるマルチシェル
日本は世界的に見てもとても雨が多い国。
レインウェアは登山の必須アイテムとして携帯すべきアイテムの一つです。
レインジャケットとしては少し高価な印象の「エバーブレスフォトンジャケット」ですが、日本製ならではの丁寧なつくりや、日本人に合ったパターンやサイズ感を選べること、最高レベルの防水透湿性が衰えず翌シーズン以降も高いパフォーマンスを持続することを考えると、充分その価値があるのではないでしょうか。
サイズ表
※ヌード寸法
S | M | L | XL | |
身長(cm) | 162~168 | 167~173 | 172~178 | 177~183 |
チェスト(cm) | 85~91 | 89~95 | 93~99 | 97~103 |
※商品の実寸
S | M | L | XL | |
着丈(cm) | 70 | 72 | 74 | 76 |
裄丈(cm) | 86 | 88.5 | 91.5 | 94.5 |
身幅(cm) | 51.5 | 53.5 | 56.5 | 59.5 |
裾幅(cm) | 50 | 52 | 55 | 58 |
袖口幅(cm) | 13 | 13.5 | 14.5 | 15 |
商品詳細
ブランド | finetrack(ファイントラック) |
名称 | エバーブレスフォトンジャケット |
素材 | 表地:15デニールナイロンリップストップ |
サイズ | S、M、L、XL |
重量 | 300g |
カラー | ENRD(レッド) |
原産国 | 日本 |
付属品 | スタッフバッグ付き |
収納サイズ | 幅11cm × 奥行9cm × 高さ19cm |
装備 | ■防水透湿性と耐久性に優れた防水透湿素材「エバーブレス®ファブリック」 【ポケット】 |
注意 | ご使用に際して 【正しい屈曲形状でご使用ください】 【熱をかけないようご注意ください】
【ご使用の前にご確認ください】 |
ファイントラックの防水透湿レインウェア「エバーブレスフォトン」がリニューアル!蒸れずに動きやすい定番のレインジャケット
国産アウトドアブランド「finetrack(ファイントラック)」が誇る「エバーブレスフォトンジャケット」は、2012年の発売以来、多くの登山者から支持を集めてきたロングセラーのレインウェアです。
長年愛され続けている理由は、他に類を見ない独自の機能、優れた透湿性、そして驚異的なストレッチ性。この3点に集約されます。透湿性とストレッチ性は想像がつくかもしれませんが、「独自の機能」とは何か?
本記事では、この春に実施されたリニューアルポイントとあわせて、レインウェアとしての実力、独自の機能をそれぞれ深掘りしながら、「エバーブレスフォトンジャケット」の魅力に迫ります。
この春注目のアップデート・YKKと開発した新型止水ファスナー「AquaGuard Tightened(アクアガード タイトゥンド)」
まず注目したいのは、2025年春に採用された新型止水ファスナー。
レインウェアに求められる耐水圧は、一般的に10,000mm以上が目安とされています。これに対し、エバーブレスフォトンジャケットの耐水圧は20,000mm以上。雨が激しく降る環境でも、しっかりと体を守ってくれます。
しかし、ファスナー部分は構造上、水の侵入を防ぎにくいのが実情。そのため、多くの製品ではファスナー裏にフラップを設けて止水性能を補っています。
今回、ファイントラックが採用した「アクアガード タイトゥンド」は、YKKと共同開発した最新の止水ファスナー。左右のテープが密着する構造で高い止水性を実現し、フラップの省略を可能にしました。これにより、スライダーが生地を噛むトラブルが減り、着心地も向上しています。
このファスナーは2020年に開発がスタートし、ファイントラックの企画担当者が当初から強く要望していたもの。2022年の初期プロトタイプからテストを重ね、ようやく今季の製品化に至りました。
耐久撥水加工と裏地変更で、ハードユースでも性能が持続
登山用レインウェアは、雨などの外からの水分をシャットアウトする防水性と、体から出る汗や湿気を逃がしてムレを防ぐ透湿性を備えていることが大前提。しかし、防水素材は生地が硬く伸縮性に乏しいために、着心地がいいとはいえないことが課題でした。そこでファイントラックが独自に開発したのが、驚くほど伸びる防水透湿素材「エバーブレス」です。
レインウェアは、生地が水を弾かなくなると水蒸気が通り抜けるメンブレンの孔が水膜で覆われてしまい、透湿性が損なわれるばかりか、ウェア内に湿気がこもることで結露が発生しやすくなり、自身の汗で体を濡らしてしまうことにもつながります。
それを防ぐために、「エバーブレスフォトンジャケット」は、生地の表面と裏面に耐久撥水加工を実施。2025年のリニューアルでは、裏地に使われるニット糸の太さを15デニールから20デニールに変更。これにより、耐久性と透湿性のバランスがさらに向上しました。
裏地に使われる糸の変更に伴い、生地全体の設計も改良。耐水圧保持率は20,000回のストレッチテストでもほぼ100%をキープ。摩耗試験(30,000回)後も、約80%の耐水性能を保持することが確認されています。
独自のベンチレーションで蒸れを軽減
ここからは、ファイントラック独自のユニークな機構を見ていきましょう。
左胸のファスナーはiPhone 14をケース付きで収納可能なストレージポケット。右胸の内側にも同様のポケットがあります。
両サイドのファスナーも同じく収納用のハンドポケットかと思いきや、開けるとまさかの生地が貫通するだけ。これは“リンクベント”と名付けられたウェア内を換気するための独自のベンチレーション機能です。
一般的にベンチレーションは脇下にあることが多く、バックパックのショルダーハーネスに干渉して、開閉しづらい欠点がありました。そこで、換気口の位置を前身頃の両側に変更することで、ファスナーの操作性を向上。ウェア内の温度を、すばやく行動に適した状態へ近づけることができます。
音を聞き取りやすいヘルメット対応フード
北アルプスで「山岳ヘルメット着用奨励山域」が指定されてから、クライマー以外の登山者もヘルメットを被る機会が増えました。それに伴い、フードはヘルメットの上から被れる大きさで設計。被り心地は後頭部のドローコードを引くだけで調整でき、ヘルメット着用時も未着用時も頭に簡単にフィットさせることができます。
また、落石などの危険を回避するうえで、音は重要な情報源。フードを被った状態でも周囲の音を聞き逃さすことのないように、後頭部ドローコードの近くに2箇所、小さな「音抜け穴」があけられています。
グローブがくっつかない袖口タブ
強い風で生地がバタつくのを防ぐ袖口のクロージャータブにも、独自のこだわりが垣間見えます。タブのオス側に注目すると、鈎状の硬い繊維が無数に生え揃う一般的な作りではなく、柔らかい棒状の突起物が規則的に並んでいるのが分かります。
この珍しいパーツを採用した理由は、ニットやフリース製のグローブをはめた状態でタブを操作するときに、手がオス側の面にくっついてしまうストレスを軽減するため。ためしにウールの手袋を着けた状態で触ってみても、タブに手が貼り付く様子はほとんど見られませんでした。
10,000g/㎡/24hの透湿性で蒸れを軽減
レインウェアとしての実力も確かなもの。
「エバーブレスフォトンジャケット」の性能は、「A-1法」と呼ばれる測り方で計測されています。「A-1法」は、外側から内側へ透過する水蒸気の量を確かめるテスト方法で、実際の着用シーンに則した透湿性を測定しやすいことで知られています。
テストの結果、「エバーブレスフォトンジャケット」が備える10,000g/㎡/24hという数値は、製品(生地)1㎡あたり、1日(24h)で10,000g(10kg)の水蒸気の汗を透過する(外に出す)能力があることを表しています。
フィールドで着たまま行動し続けたときの蒸れにくさは、巷の評判を見れば明らか。ダイレクトにウェア内の換気を促すリンクベントと相まって、ドライな状態を保ったまま行動しつづけることが可能です。
100%以上のストレッチ性でどんな場面でも動きやすい
岩場やはしごの登り降り、鎖場を通過するときなど、ひとつのミスが致命傷になるリスクの高い場面では、体の動きを妨げないウェアの伸縮性が重要です。「エバーブレスフォトンジャケット」は、パターン設計を緻密に計算しながら生地自体にストレッチ性をもたせることで、ストレスの少ない滑らかな動きを可能にしています。
生地がもつ伸縮率は、縦が約107%、横が約117%。実際に着たまま腕を伸ばしたり背中を丸めたりしてみると、並のソフトシェルよりストレッチ性に優れる印象があり、生地がつっぱる感覚はまったくありません。
伸縮性のないレインウェアは、動きやすくするために可動域に余裕をもたせる必要があり、どうしてもゆったり目のシルエットにならざるを得ませんでした。しかし、「エバーブレスフォトンジャケット」は、動きに合わせて驚くほどスムーズに伸びるので、細身のすっきりしたシルエットで見た目もかっこよく、強風でバタついたり、もたついて動きを邪魔したりということもありません。
軽量コンパクトで持ち運びにも便利
軽さとコンパクトさは、3レイヤー防水透湿素材のレインウェアとしては最高レベル。収納用スタッフサックも付属し、持ち運びにも便利です。
もしもの時に備えて、頼れるレインジャケットを常備することをお忘れなく。
レインウェアと呼ぶには万能すぎる、伸びて動けるマルチシェル
日本は世界的に見てもとても雨が多い国。
レインウェアは登山の必須アイテムとして携帯すべきアイテムの一つです。
レインジャケットとしては少し高価な印象の「エバーブレスフォトンジャケット」ですが、日本製ならではの丁寧なつくりや、日本人に合ったパターンやサイズ感を選べること、最高レベルの防水透湿性が衰えず翌シーズン以降も高いパフォーマンスを持続することを考えると、充分その価値があるのではないでしょうか。
サイズ表
※ヌード寸法
S | M | L | XL | |
身長(cm) | 162~168 | 167~173 | 172~178 | 177~183 |
チェスト(cm) | 85~91 | 89~95 | 93~99 | 97~103 |
※商品の実寸
S | M | L | XL | |
着丈(cm) | 70 | 72 | 74 | 76 |
裄丈(cm) | 86 | 88.5 | 91.5 | 94.5 |
身幅(cm) | 51.5 | 53.5 | 56.5 | 59.5 |
裾幅(cm) | 50 | 52 | 55 | 58 |
袖口幅(cm) | 13 | 13.5 | 14.5 | 15 |
商品詳細
ブランド | finetrack(ファイントラック) |
名称 | エバーブレスフォトンジャケット |
素材 | 表地:15デニールナイロンリップストップ |
サイズ | S、M、L、XL |
重量 | 300g |
カラー | ENRD(レッド) |
原産国 | 日本 |
付属品 | スタッフバッグ付き |
収納サイズ | 幅11cm × 奥行9cm × 高さ19cm |
装備 | ■防水透湿性と耐久性に優れた防水透湿素材「エバーブレス®ファブリック」 【ポケット】 |
注意 | ご使用に際して 【正しい屈曲形状でご使用ください】 【熱をかけないようご注意ください】
【ご使用の前にご確認ください】 |