軽さと硬さを併せ持つチタン製クッカーや、使う用途に特化した特殊な形状を持つクッカーなどが数多く発表され、アウトドアショップの棚に所狭しと並んでいます。そんな真新しい素材や形の商品が目白押しなアウトドアクッカーのなかで、やや押され気味なのがアルミ製クッカー。
ですが、ほかの素材が持つ性能と比べてみても、重さに関してはそこまで差がなく、逆に熱伝導率や使いやすさ、さらに価格のリーズナブルさにおいては、アルミが上回る場合もあるのです。
そんなアルミクッカーのなかでも、一部のコアなアウトドアマンたちから熱烈な支持を受け、長い間その登場が待たれていたモデルがあります。それが、上からつるすことができるベイルハンドルを持つ、この「EVERNEW(エバニュー)/バックカントリー アルミポット」です。










使い勝手のよさで圧倒的な人気を誇った
伝説のクッカーがジャパンメイドで復活
軽量で熱伝導に優れたアルミ素材
硬くて軽いチタンという素材には利点も多く、ソロ用のクッカーは必ずチタンという人も。ですが、そんなチタンにも熱伝導率が低いという欠点があります。それゆえ、火が当たった部分のみ熱くなり、ほかの部分に熱が伝わらず、料理をする際に食材への熱伝導にムラができてしまいます。
それに比べ、高い熱伝導率を誇るアルミは、火にかけると短時間でクッカー全体が熱くなるため、中に入れた食材に対して全方向から効率よく熱を加えることができるのです。
アルミ素材の表面は、アルマイト加工を施したのみのシンプルな仕上げ。こげつきを防止するような特殊な加工などはしていないので、洗ったり収納するするときに、必要以上に気を使うことはありません。焚き火の直火にかけることもOK。精度の高さという細やかさと、あらゆる状況での使用にも耐えてくれるタフさを持ち合わせた、安心して使えるポットになっています。
さらに、このアルミポットは信頼のおける国内製。メーカーの品質管理をクリアした工場で生産される製品なので、どの製品をとっても高いレベルを維持。品質に個体差がないので安心です。
ぴったりハマり、開閉しやすい蓋の作り
その精度の高さがよくわかるのが、歪みもガタつきもない蓋。蓋の精度がそんなに重要?と思うかもしれませんが、その違いは、米を炊くときに大きな差となって現れます。
米の炊き上がりを左右するひとつのポイントは、ある程度の密閉状態で炊くこと。密閉に近い状態を維持できないクッカーでは、米を美味しく炊くことは難しくなります。かと言って、蓋が硬くしまるものでは、炊き上がりを確認する際に、開けにくく、再び締めにくい。その間に蒸気が逃げてしまい、美味しい米ができにくくなってしまいます。
この蓋の形状は、お米を愛する、そして料理にこだわるアウトドアマンにとって、非常に重要なポイントなのです。
ソロハイクにはちょうどよい大きさと容量
このポットは直径約12センチ、深さ約7センチという大きさで、持ち運びに便利なコンパクトサイズ。容量も650ミリリットルと、ちょうどカップ麺とコーヒー1杯分のお湯を沸かす程度で、まさに「ちょうどいい」容量。少量のお米を炊くのにも、焚き火を見ながら独り鍋をするのにも、ソロハイクにぴったりハマる、ほどよいサイズなのではないでしょうか。
焚き火のときに便利なベイルハンドル
このポットの最大とも言える特徴は、その持ち手の形状。通常なら横に付けられている持ち手を、このポットは上につけることで、ものに引っ掛けたり吊るしたりすることが可能になっています。ベイルハンドルと呼ばれるこの持ち手。家庭用すき焼き鍋や大型鋳物鍋などによく見られる形状ですが、アウトドアで使える小型ポットに付けられているのが最大の利点。アウトドアで、燃え盛る焚き火や炭がチロチロと燃えるおき火の上に、このポットを吊るして米を炊いたり、料理をすることが可能になりました。
また、ハンドルは片側に角度を持たせた形状になっており、立たせた状態を維持できる仕組みになっています。
熱せられたポットにハンドルが倒れてしまい、つまみ上げる時に熱い思いをしたことはありませんか?このポットならそんな心配もなし。もちろん、ハンドルは倒すことも取り外して収納も可能なので、携帯時はコンパクトに持ち運べます。
あえて端に配置した蓋のつまみ
このポットの蓋には、中央ではなく、わざと端につまみが付けられています。
こうすることで、中に入れられた水や食材の状況を、ほんの少しだけ蓋を開けて確認することができるようになっているのです。また、引っ掛けやすいリング状のつまみで、指やカトラリーで蓋を開ける際も楽チンです。
米炊きの秘訣は「始めチョロチョロ中ぱっぱ、赤子泣いても蓋取るな」と言われているように、途中で大きく蓋を開けてしまうと、中の熱気を逃げてしまい、美味しい米を炊くことができません。そのためにも、少しだけ蓋を開いて中を確認できるのは、とても便利なのです。
つまみは、火傷防止のためのゴムなどが被されていないシンプルな仕上げ。それゆえ、蓋の上に炭や焼け石などを乗せ、ポットの中に入れた食材をすべての方向から温めることだって可能。炊いている米が吹きこぼれないよう蓋に石を乗せたり、蓋の上に炭を乗せ、蒸し焼き料理を作ったり。バーナーの火にかけるだけではなく、焚き火や炭火などをフル活用して、バリエーションに富んだ調理方法を可能にする、便利なポットなのです。
中に収まるクッカーやケースなどの別売オプションも
単体での販売となるこのポットですが、同じEVERNEWのクッカーを収納したり、別売りのケースに入れることが可能。とくに、チタン製のTi570カップはジャストフィット。きっちりと隙間なく収納できます。また、NPクッカーケース570などのケースを購入すればぴったりと収納することができるので、バックパックにしまうときにほかのギアやウェアを傷つけたり汚してしまう心配がなくなります。
焚き火を多用するアウトドアマンや、野外で米を炊くことが多い料理にこだわる人には最適なこのポット。ですが、このポットはそんな人々専用のもの、と決めつけてしまうのはもったいないほどの、汎用性と使いやすさを持っています。このポットで慣れてしまうと、お湯を沸かすのも、焼くのも、煮るのも、食べるのも、これひとつで間に合ってしまうほど。
さらに、ストーブにも焚き火にも使えるという幅広さを持ち合わせています。
ひとつのギアに、いかに多くの役割を持たせられるか。それがうまくできるのがアウトドア上級者。
そんな要望にうまく答えてくれるポットだからこそ、多くの人に熱烈に支持され、「伝説」とまで言われ登場を待たれていたのでしょう。このポットは、まさに、「名作」と呼ぶにふさわしい優れたギアのひとつです。
商品詳細
ブランド |
EVERNEW(エバニュー) |
名称 |
バックカントリーアルミポット |
素材 |
アルミニウム(アルマイト加工) |
サイズ |
径 122 × 深さ 67cm |
容量 |
650ml(目盛付き) |
重量 |
140g |
生産国 |
日本製 |