アウトドアにはさまざまな「野営ギア」があります。登山ではテントやツエルト、タープといったギアが一般的ですが、ちょっとコアな「ハンモック」という選択肢もあります。ハンモックと聞くと、キャンプやリゾートのようなイメージを思い浮かべる方もいるかと思いますが、実は古くから根強い人気のある野営ギアのひとつなんです。

とくにUL（ウルトラライト）シーンでは愛用者も多く、メインの野営ギアとして活躍しています。そんなハンモックのルーツは南米とされています。多雨多湿なジャングルでは、地面よりも木を使って「浮く」ハンモックの方が実用性が高く、ヘビや虫などの害虫のリスクを軽減できるという点でもメリットがあるんです。

それがアウトドアで使用されている背景には、「木さえあれば不整地でも張ることができる」「ポールを必要としないので軽量である」「なによりハンモックならではのリラックス感がある」など。地面にマットを敷いて寝るのではなく、ハンモックの生地に体を沈め、ゆらゆらと休む感覚は、ほかでは味わえない魅力あふれるもの。いちど体験すると病みつきになってしまうという声もよく聞きます。

とはいえ、どんなハンモックからスタートすればいいの？と不安に感じる方もいるでしょう。そこでオススメなのが、「coccon（コクーン）/ ウルトラライトモスキートネットハンモック」。ハイキングやキャンプで使いやすい軽量モデルでありながら、モスキートネットという蚊よけのネットがプラスされたもの。ハンモックは生地の上に寝転ぶだけなので、上部は遮るものがありません。タープと組み合わせて屋根のような効果を持たせることもありますが、虫が入ってくるリスクは否めません。

そんなオープンさも魅力ではあるのですが、やはり虫は嫌なもの。モスキートネットがあれば安心です。使用シーンとしては、気温が高くなる初夏〜初秋までの樹林帯での野営。冷気がハンモックに当たると寒さを感じてしまうので、暖かいシーズンがオススメです。

使い方はとっても簡単。オプションのツリーストラップを使用し、ハンモックの両端を木に取り付けるだけ。ハンモックの高さや木の間隔は何度かトライしていくうちにちょうどいいところが見つかります。

緑あふれる樹林帯で、さわやかな風を感じながらハンモックに揺られる。オーバーナイトはもちろんのこと、デイキャンプでも楽しめるのも嬉しいポイント。ちょっとしたお昼の休憩にサッとハンモックを張ってランチタイムというのもアリですよ。