そのポケットの表には、もうひとつの極小ポケット付き。フラップは大小のポケット兼用になっていて、ボタンで留めることが可能。
極小ポケットは表に付けられているので、小さなものも出し入れも簡単。小さなキーやボタン、メモリーカードなども見失うことがありません。

素材は、縦糸にオーガニックコットン、横糸に高強度で耐久性に優れるコーデュラナイロン糸を使った、コットン60％、ナイロンン40%のタイプライター生地を使用。独特のパリッとしたハリとコシがあり、しわや凹凸感のあるナチュラルな風合い。
この生地を8番手という太い糸で縫製しているので、ステッチ部分に規則的なシワやつりが生じます。これは「パッカリング」と呼ばれるステッチの技法のひとつ。ナチュラルで無造作な独特の雰囲気。

前立てに並ぶフロントボタンは4つ。開ける数によって着こなしに変化が付けられるうえに、温度調節も手軽。きっちり上まで留めてシャツらしさを楽しむのもいいけれど、ゆったり目のシルエットを活かして、タートルやモックネックや、フーディなどと重ねる着こなしも楽しめそう。

特徴的なのは、両側に備えられたハンドポケットを備えること。シャツにはあまりハンドポケットはありませんが、これがあるのとないのでは、使い勝手の違いは雲泥の差。物を入れるのに便利なのはもちろん、ふとした時に手を突っ込めるところがあると、なぜか落ち着くような気がします。
すっと手が入るちょうどいい位置にあり、入り口は大き目で深さもたっぷり。丸みのあるポケットのステッチもデザインの一部となって、優しくナチュラルな雰囲気。

そして、ありがたいのは腕の動きを妨げないよう、パターンに工夫がされていること。高いところに手を伸ばしても、肩や袖口が引っかかるのを防いで、可動域を大きく確保。

フロントポケットは、バックパックのショルダーが干渉しない位置。フロントのロゴマークはリフレクター機能を備え、暗いところで光を受けて、視認性を発揮。細部にわたる工夫が施されています。

シャツというアイテム自体が、アウトドアで使うトップスのなかでは少数派かもしれませんが、実は機能的にもアウトドア向きのポイントが多いアイテム。ボタン留めというシンプルなスタイルで、襟元を開けて温度調節が手軽にコントロールでき、首回りをガードする襟が、日差しや風を遮る役割も果たします。適度な肌ばなれ感や端正な表情も魅力的。アンドワンダーの手にかかれば、こなれたトレンド感のある、旬のスタイルができあがります。
ナチュラルなイメージが持ち味なので、洗濯が済んだらしわを伸ばして干すだけで特別なお手入れは不要。パッカリングの味わいのある雰囲気を存分に楽しんでください。

インナーであり、ライトアウター的な印象もあるプルオーバーのシャツは、着こなし次第であらゆるシーンに馴染む存在。コットンの比率が高いので、本格的な登山向きではありませんが、気軽なハイキングやテントサイトで過ごす時間や、フェスの1日にもぴったり。日常着としても、ジャケットやブルゾンを合わせれば、ビジネスカジュアルにもすんなりとなじむでしょう。