独自のトレイルランニングシューズで知られる「アルトラ」。その快適すぎる履き味から、今では比較的ライトなトレッキングでも愛用するユーザーも増えてきました。とりわけブランド創業来10年以上も継続展開するアイコンモデル「ローンピーク」は、山で見かけない日がないと言っていいくらい浸透してきました。
一般的なシューズのように「かかとが高く、つま先が低い」前傾のバランスとはまるで違い、全体に高低差のないフラットなプロポーションがアルトラの特徴です。これは「ゼロドロップ」と呼ばれており、靴を履いていない裸足の状態と同じバランスになるため、自ずと裸足で歩行する際の足運びに近づくと言われます。足本来の衝撃吸収能力がいかんなく発揮され、接地したときにかかとに受ける衝撃を軽減。かかと、ひざなどの関節や腱にかかる負荷を減らして、ケガや故障、疲労を軽減するというフィロソフィーに基づいています。
また、つま先部分がワイドに広がっていることにより、シューズの中で足指が自然に広がって、裸足で過ごしているときに近いリラックスした状態となり、長時間履いたときのストレスを大幅に軽減することができます。
「衝撃吸収」や「固定」などシューズの機能としての対処ではなく、人類に本来備わっている根本的な走りの形へと切り替えるように促すことで、負担を軽減する狙いがあります。
人間本来の機能を引き出しつつ、シューズとしてクッションや安定性、凹凸からの保護といった機能をバランスよく盛り込んだのがローンピーク。こうした故障予防の考えに共鳴し、また抜群に履き心地がいいことから、自然の中でこそよりナチュラルに大地を踏みしめたいハイカーから支持されるのです。